大学院
グローバル社会で力強く活躍できる人材養成に向けて
知識基盤社会が進展し、社会はゆとりと豊かさを実感できる人間らしい生活を大切にする社会へと大きく変化し、国民一人ひとりの生活の質が重要視される時代へと変化してきました。このため人々には、生涯にわたる自己実現のための活力のあるライフスタイルの確立が求められ、人々がスポーツや健康づくりに求める内容も多様化し、高度化してきています。このような変化に対応するために、新しい視点から武道・スポーツを研究し、高度な専門的知識を持った人材の育成がますます重要となっています。
本研究科は、『武道・スポーツ文化領域』、『健康・スポーツ科学領域』、『武道・スポーツ指導領域』の3つの領域からなりたち、いずれも武道・スポーツに関わる今日的な問題を研究課題として取り上げ、活発な研究活動を行っています。
このことは、我が国の伝統文化である武道のもつ意味も単なる運動文化ではなく、それ以上の意味合いをもったものでなければならないことを示唆するものであり、西洋スポーツとは異なる武道の独自性を自覚し、国際社会へアプローチを可能とする高度な専門知識を持った人材育成の必要性を示しています。
本研究科では、このような社会的・国際的・教育的など多くの分野から多様な対応が求められる武道・スポーツの諸課題や諸問題に対し、より高度な判断基準からアプローチできる専門的職業人を育成します。
カリキュラム
本研究科のカリキュラムは、必修科目を含む「共通科目」、3つの領域(武道・スポーツ文化領域、健康・スポーツ科学領域、武道・スポーツ指導領域)科目群からなる「専門科目」、応用・実践的な狙いをもつ「演習・指導科目」、研究計画に応じた専門領域の基礎知識や方法を学ぶ「研究基礎科目」、修士論文あるいは特定課題研究の執筆指導を行なう「研究指導科目」から構成されている。
必修科目では、3つの領域科目群を相互にリンケージさせ、カリキュラム全体の位置 付けと性格、更には研究テーマの設定とそれを発展させるための基本的な考え方を学修 するものです。「共通科目」の必修科目「武道・スポーツ特講Ⅰ」及び「武道・スポーツ特講Ⅱ」において、武道・スポーツ研究の全体像を理解し、更に様々な場面で活用できるプレゼンテーションについて学修します。
「専門科目」では、研究したいテーマに関する具体的な知識や方法を学修するとともに、他の領域に設けられた関連する科目を履修し、更に知識を広げ深めます。
「演習・指導科目」では、研究したいテーマに関連する応用実践力を育成するために、実践の場における各種の活動を、複数の担当教員と共に構築しつつ学修を進めます。
「武道・スポーツ特別研究Ⅰ」及び「武道・スポーツ特別研究Ⅱ」においては、研究指導教員から基礎的な研究能力を養う知識や方法を学びます。
「武道・スポーツ特別研究Ⅲ」及び「武道・スポーツ特別研究Ⅳ」では、より高度な研究の進め方を学び、論文作成へと進めていきます。
研究指導教員は、論文作成に必要な資料の収集や実験の指導をこの間に行い、学生はその成果を定期的に報告し、討論によって研究能力を高めて、論文に結実させます。
カリキュラム構成図
課程修了要件
修了要件の在学年数は2年を標準とする。単位の修得は、共通科目4単位、専門科目14単位、研究基礎科目および研究指導科目8単位の計26単位以上修得し、研究に関連する科目を含め合計30単位以上を必要とし、かつ研究上必要な指導を受け修士論文又は特定課題研究の審査及び最終試験に合格しなければならない。
学位の授与
本研究科を修了した者には、学位規則の定めるところにより、「修士(武道・スポーツ)」の学位が授与されます。
特定課題研究の選択
競技実践や実務・実習経験を深めた専門職業人の養成を目指したものであり、大学院修了要件である「修士論文」の提出を、「特定課題研究」の提出に代えることのできる制度です。
武道・スポーツ・ダンスなどの競技者や教育現場の指導者、トレーナー、医科学系の実務経験者などで、専門家としての資質を証明できる実績を持つ者が、自己の実践・実務経験を客観的に把握・表現し、その専門分野の知識・思考力を深めて、実践・実務能力の向上を目指す研究です。
大学院学位規程、学位論文審査基準規則等
・国際武道大学 大学院学位規程(PDF)
・国際武道大学 大学院学位論文審査基準規則(PDF)
・国際武道大学 大学院特定課題研究審査基準規則(PDF)
修了後の進路
職種 | 人数 |
---|---|
教職 | 43 |
進学 | 15 |
コーチ・トレーナー | 17 |
企業 | 15 |
医療・福祉 | 14 |
スポーツ関係 | 16 |
本学勤務 | 19 |
公務員 | 5 |
その他 | 28 |
総計 | 172 |