理事長あいさつ
本学の使命とその背景
学校法人 国際武道大学
理事長 松前義昭
国際武道大学は松前重義の提唱により1984年に創立されました。その建学の思想は、かつて松前重義が内村鑑三の影響を受け、世界平和に貢献する媒体としての武道、人生に不屈の力を与える武道、それらを通じての人格形成に基づく人創りそして世界観を養い豊かな人生を生き、民主主義の未来に責任を持つ人材の育成であり、その信条は本学建学訓に述べられているところです。
また、松前重義が国際柔道連盟などの国際活動を進める中で、多くの外国の指導者が「日本の戦後の目覚しい復興の背景に、日本の文化である「武道」の精神的要素がある」と捉えていることを知りました。「日本古来の武士道精神が日本人の勤勉さ、困難に耐えうる精神力を涵養し、それが広く武道として日本人の社会に浸透し、戦後日本の復興に大きく貢献した」と述べています。このような松前重義の国際活動の体験と武道に対する思いが国際武道大学創設の源です。
現代社会では、価値観がますます多様化しグローバリゼーションが進む中、あいかわらず地域紛争、民族・宗教的対立が続いています。このような時代に本学が実践している「正義」と「平和」からなる「武道精神」を基調とした活動が、異なる文化や文明をもつ人々に共通の価値観を形成し、相互が理解しあえる場を創造することから、国際社会からも求められています。
まさに「武道・スポーツで社会を豊かにする」ことこそ、国際武道大学の使命なのです。
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