国際武道大学 附属武道・スポーツ科学研究所

プロジェクト研究

本学のプロジェクト研究は、従来は全て「研究所プロジェクト」として行われていたが、2007年度より研究所研究委員会管轄のものは武道に関する研究に特化させ、それ以外の本学の教育・研究に関するものは「大学教育研究プロジェクト」(研究統括委員会管轄)として行われることになった。

「研究所プロジェクト」は、武道に関する研究で、1)人文科学系、2)運動健康科学系、3)スポーツ科学系、4)総合(国際交流等)の分類に応じて、それぞれの柱となる特定課題研究と、一般公募研究に分かれている(2009年度は一般公募のみ)。これらの研究成果は、『武道・スポーツ科学研究所年報』に掲載されている。

「大学教育研究プロジェクト」は、武道以外で本学の教育の柱とする1)競技力の向上、2)学校体育、3)スポーツの社会振興、4)総合(国際交流、キャリア支援)を軸として、2007年度から3ヵ年のプロジェクト研究が企画された。そのうち2研究は、2008年度から大学教育にすぐに反映させるべく学長直轄となり、2009年度には単年度の一般公募研究も設けられた。これらの研究成果は、『国際武道大学研究紀要』に掲載される予定である。

プロジェクト研究を基礎として、文部科学省の平成19年度「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)に選定されたものや、科学研究費の基盤研究(A)、(B)、(C)などに採択されたものがある。

2010年度からのプロジェクト研究は、大学の教育・研究の基本方針を「1. 武道、2. 競技力の向上、3. 学校教育、4. スポーツの振興」として、1.は研究所プロジェクトで、2.以下は大学教育研究プロジェクトで、基本的には3年間の研究とし、その他は単年度の一般公募とすることにした。基本方針に合致し、研究成果を学内外に積極的に発表し、科研費等にも応募することを条件として広く公募し、申請書類を研究所委員会及び研究統括委員会で審査して採用を決定した。
2010年度から、研究所は変わらないが、研究統括センターは研究支援センターとなり、研究統括委員会は研究支援委員会となるが、本学の教育・研究活動を積極的に支援していきたい。

2011年度は、既定の3年間のプロジェクト研究に加えて、単年度の一般公募研究として、研究所プロジェクトで2件、大学教育研究プロジェクトで1件の採用を決定した。
2011年7月に学内研究発表会を開催し、2010年度のプロジェクト研究成果の発表と討議が行われた。

2012年度は、既定の3年間のプロジェクト研究(最終年度)に加えて、単年度の一般公募研究として、研究所プロジェクトで3件、大学教育研究プロジェクトで1件の採用を決定した。

2013年度は、大学の教育・研究の基本方針を継続し、単年度で公募、研究所プロジェクトで3件、大学教育研究プロジェクトで4件(内、一般公募1件)の採用を決定した。

2014年度は、大学の教育・研究の基本方針を継続し、単年度で公募、研究所プロジェクトで4件、大学教育研究プロジェクトで11件(内、一般公募5件)の採用を決定した。

2015年度は、大学の教育・研究の基本方針を継続し、研究期間を上限3年とし公募、研究所プロジェクトで3件、大学教育研究プロジェクトで5件の採用を決定した。

2016年度は、大学の教育・研究の基本方針を継続し、研究期間を上限3年とし公募、研究所プロジェクトで6件、大学教育研究プロジェクトで5件の採用を決定した。

2017年度は、大学の教育・研究の基本方針を継続し、研究期間を上限3年とし公募、研究所プロジェクトで5件、大学教育研究プロジェクトで6件の採用を決定した。

2018年度は、大学の教育・研究の基本方針を継続し、研究期間を上限3年とし公募、研究所プロジェクトで5件、大学教育研究プロジェクトで8件の採用を決定した。

2019年度は、「武道・スポーツ科学研究所プロジェクト研究」として公募要領を一新し、11件の採用を決定した。研究領域はⅠからⅣの4つになり、研究期間を1年間とした。複数年にわたる研究テーマや計画の必要性は認めるが、プロジェクトとしての位置づけは1年間とした。
Ⅰ.武道・スポーツに関与する研究
 ①武道、保健体育科教育、スポーツに関する研究
 ②課題研究
  A.武道の体系化の可能性に関する研究
  B.障がい者スポーツや女性スポーツに関する研究
Ⅱ.大学教育に関与する研究
 FD、学士課程教育(初年次教育・高大接続・入試等)、国際化推進、学生支援(学習障害・留学生・キャリア
 教育等)など、大学教育全般の幅広い分野に関する研究
Ⅲ.科研費等外部研究資金獲得に関連する研究
 ①科研費...当該年度科研費への応募支援(不採択となった研究課題が対象)
 ②他の応募研究...応募中もしくは再応募に向けての準備支援
Ⅳ.研究活動企画の推進
 幅広いテーマに関する研究活動の企画公募
 ①学内研究会活動    ②講演会・シンポジウム等の開催    ③産官学連携企画
 ④学会や研究集会等の誘致(準備活動含む) ⑤学会等におけるセミナー・ワークショップ開催など

2020年度は、昨年度のプロジェクト研究の基本方針を継続し、7件の採用を決定した。
2020年6月度研究支援委員会にて、新型コロナウイルス感染症の影響で、研究活動が計画通り進められない状況を考慮し、研究期間延長申請を受け付けることとなり、5件申請された。その申請について、10月度研究支援委員会にて審議を経て、5件の延長申請が認められた。
  (2022年3月までの2年間 ※下記2020年度一覧表にて対象研究記載)
2021年9月度研究支援委員会にて、更に続く新型コロナウイルス感染症の影響で、研究活動が計画通り進められない状況を考慮し、研究期間再延長申請を受け付けることとなり、1件申請された。その申請について、10月度研究支援委員会にて審議を経て、1件の再延長申請が認められた。その後も、新型コロナウイルス感染症の影響が大きく、研究活動が計画通り進められない課題1件について、追加で再延長申請があり認められた。
  (2023年3月までの3年間 ※下記2020年度一覧表にて対象研究記載)

2021年度は、プロジェクト研究の基本方針を継続し、5件の採用を決定した。
2021年9月度研究支援委員会にて、更に続く新型コロナウイルス感染症の影響で、研究活動が計画通り進められない状況を考慮し、研究期間延長申請を受け付けることとなり、5件全て申請された。その申請について、10月度研究支援委員会にて審議を経て、5件の延長申請が認められた。

2022年度は、プロジェクト研究の基本方針を継続し、3件の採用を決定した。
2022年9月臨時研究運営部会・研究支援委員会合同会議にて、新型コロナウイルス感染症からの長引く世界情勢を鑑み、研究の遂行が未だに困難である場合、再度研究期間の1年の延長もしくは、研究内容の変更による年度内研究完了の申請を受け付けることとなり、2021年度プロジェクト研究2件の期間再延長と2020年度プロジェクト研究1件・2021年度プロジェクト研究1件、合計2件の研究内容の変更が申請された。その申請について10月度研究所運営部会・研究支援委員会合同会議にて審議を経て、全ての申請が認められた。

2023年度は、プロジェクト研究の基本方針を継続し、4件の採用を決定した。

以下、今年度と過去3年間分のプロジェクト研究課題を掲載いたします。

2023年度 武道・スポーツ科学研究所プロジェクト研究

  課題名 分類 研究組織(○代表者  共同研究者)
1 地域における健康・体力づくりの企画と実践・成果 Ⅳ.研究活動企画の推進 ○井上哲朗 小西由里子 刈谷文彦 森実由樹 吉嶺真 谷口有子 見波静 宮本瑠美 水島諒子 三浦アサ子 鶴岡孝一
2 小学校の体育科教育におけるICT教育の現状について-勝浦市における今後の課題解決に向けて- Ⅰ.武道・スポーツ ○木村寿一 後藤豊 伊藤清良
吉嶺真 牧野祥子 山平芳美
3 IBUスポーツアナリストチーム構築を目標とした研究集会の開催 Ⅳ.研究活動企画の推進 ○鈴木健介 森実由樹 廣瀬恒平
下拂翔 平嶋祐輔
4 小中学生における合理的な短距離走のスタート方法の解明 Ⅰ.武道・スポーツ ○村山凌一 杉浦澄美

2022年度 武道・スポーツ科学研究所プロジェクト研究

  課題名 分類 研究組織(○代表者  共同研究者)
1 大学女子サッカーチームのトレーニングサイクルに関する事例研究 :体力的側面に着目して Ⅰ.武道・スポーツ ○鈴木健介 笠原政志 吉田拓矢 中山和哉 齊藤倫也 田崎蒼 
2 ICT機器環境の変化が大学クラブの教育活動に及ぼす影響に関する研究 Ⅱ.大学教育 ○下拂翔 森実由樹
3 地域における健康・体力づくりの企画と実践・成果 Ⅳ.研究活動企画の推進 ○井上哲朗 小西由里子 刈谷文彦 森実由樹 吉嶺真 谷口有子 見波静 宮本瑠美 水島諒子 三浦アサ子 鶴岡孝一

2021年度 武道・スポーツ科学研究所プロジェクト研究

  課題名 分類 研究組織(○代表者  共同研究者)
欧州における武道教育の現状と課題・・・ハンガリー国立体育大学における武道教育の実態調査を中心に・・・ Ⅰ.武道・スポーツ ○田中守 井島章 阿部哲史 下拂翔 筒井雄大 エンドレ・ニーメット ラスロー・チャクヴァーリ
剣道の国際的な指導モデルの構築
-韓国龍仁大學校における剣道の実態調査を中心に-
Ⅰ.武道・スポーツ ○岩切公治 井島章 田中守 丸橋利夫 上宇都鉄舟 筒井雄大 金榮學
3 大学女子柔道選手における競技力向上のためのコンディショニングサポート Ⅰ.武道・スポーツ ○清水伸子 山本利春 笠原政志 森実由樹 林田和孝 矢崎利加
4 体育・スポーツ指導者養成のための大学実技授業のあり方について~実技授業教材の体系化を目指して~ Ⅱ.大学教育 ○後藤豊 伊藤清良 櫻井健一 川合英介
武道における安全対策の構築に向けた取り組み Ⅳ.研究活動企画の推進 ○山本利春 立木幸敏 井島章 林田和孝 髙坂正治 荒川尊祐 原田隆次 笠原政志 清水伸子

※①について研究内容の変更申請認可(課題名変更)
※②⑤について再延長申請認可

2020年度 武道・スポーツ科学研究所プロジェクト研究

  課題名 分類 研究組織(○代表者  共同研究者)
1 持続的なレジスタンストレーニングがラット長母指屈筋におけるエネルギー代謝関連タンパク質の発現・活性化に及ぼす影響 Ⅰ.武道・スポーツ ○刈谷文彦 菅野泰路 船戸淳矢
武道における安全対策
〜剣道競技の救急対応に関する対応策の検討〜
Ⅰ.武道・スポーツ
○山本利春  笠原政志 清水伸子 岩切公治
上宇都鉄舟 森田秀一 寺中雄希 佐野颯斗
木村征太郎 
地域における健康・体力づくりの企画と実践・成果 Ⅱ.大学教育 ○小西由里子  井上哲朗  立木幸敏
刈谷文彦 森実由樹  吉嶺真  
谷口有子 見波 静 宮本瑠美 水島諒子
三浦アサ子 鶴岡加奈 鶴岡孝一
4 大学教育におけるスポーツトレーナーの知識・技術を有した保健体育教員養成
~救急対応と予防対応の知識・技術を習得した教員養成に向けて~
Ⅱ.大学教育 ○笠原政志 山本利春 清水伸子
新入生を対象としたメディカルチェックにおける動作評価の導入
-スポーツ傷害の予防を目的とした効果的な運動機能評価について-
Ⅱ.大学教育 ○森実由樹  山本利春  笠原政志 清水伸子
森田秀一 寺中雄希 佐野颯斗 木村征太郎
トレーナーに必要な資質(知識や技術、役割)を広く伝える試み
―本学の特色を活かしたスポーツ活動の安心安全の普及活動―
Ⅳ.研究活動企画の推進 ○山本利春  笠原政志  清水伸子  森実由樹
学生によるアスリートサポートシンポジウムの開催 Ⅳ.研究活動企画の推進 ○森実由樹  山本利春  笠原政志 清水伸子
有賀誠司 小山猛志 森田秀一 寺中雄希
佐野颯斗 木村征太郎

※②③⑤⑥⑦について延長申請認可
※⑥⑦について再延長申請認可
※⑦について研究内容の変更申請認可

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