国際武道大学 附属武道・スポーツ科学研究所

実験室等の紹介

104-107号室 リコンディショニング室

  • 104リコンディショニング実験室の風景
    104リコンディショニング実験室の風景
  • リハビリテーションプール
    リハビリテーションプール
  • 3種類の渦流浴槽
    3種類の渦流浴槽
  • Cybex6000
    Cybex6000
  • 超音波画像診断装置
    超音波画像診断装置
  • 各種物理療法機器
    各種物理療法機器

主なスタッフ

責任者
山本利春(ATマスター、S&Cコーチ)

共同研究者
笠原政志(AT、S&Cコーチ)、清水伸子(AT、S&Cコーチ)、各専門職員(AT、S&Cコーチ)、大学院生

※AT:日本体育協会公認アスレティックトレーナー
※S&Cコーチ:NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト

概要

研究センター開設当初から、健康管理室・レントゲン室・医務室(手術室も含む)と一体化したリコンディショニング室として開設された。最先端の欧米の研究施設も実地調査した上で設計され、当時最新の研究・治療機器を備えた広いリコンディショニングエリアに、レントゲン室とリハビリテーション用のプール、過流浴槽も併設されている。整形外科医(Dr)、アスレティックトレーナー(AT)、理学療法士(PT)、ストレングス&コンディショニングコーチ(SCC)などの資格を有する教員あるいは教職員と看護師らが共同してチームとなった専門スタッフが、学生の健康維持・アスレティックリハビリテーション、また研究・教育に携わってきた。

開設当初から今日に至るまで、武道・スポーツを専門とする学生のアスレティックリハビリテーション施設としての利用頻度は非常に高い。また専門スタッフがこれらの設備・機器を使って、学生のトレーナー教育・研究に積極的に利用するため、専門スタッフの教育・指導の下で、学生トレーナーを養成して、学生のリコンディショニングに関わるシステムを構築した。これは、日本でも先進的な取組であり、こうした努力の積み重ねを基にして、2001年には日本で最初のスポーツトレーナー学科が開設され、2006年には文部科学省の特色GP(Good Practice<優れた取り組み>の略)に選ばれた。

主な設備機器

リハビリテーション用プール、渦流浴槽、レントゲン室、Cybex6000、各種身体計測機器、各種筋柔軟性機器、各種運動療法用機器、超音波画像診断装置

研究・教育における現状

整形外科医とアスレティックトレーナーの連携で、主にスポーツ選手の傷害予防とアスレティックリハビリテーションに関する研究・教育が行われている。

初代責任者であった整形外科医の黄川昭雄助教授(当時)は、アスレティックトレーナーの山本利春助手(当時)らとともに「スポーツ傷害予防のための下肢筋力評価」、「アスレティックリハビリテーションにおける下肢の機能および筋力評価」など、スポーツ傷害の予防やアスレティックリハビリテーションをテーマとした研究を多く行った。その後も、蟹沢泉、酒井洋紀、荻内隆司氏など歴代の整形外科医の教授・助教授も、山本利春(講師・助教授を経て)教授とともに、同様なテーマで研究を行い、学生の実地指導も行っている。研究内容としては、新入生に対する整形外科的メディカルチェックやアスレティックリハビリテーション、体力測定など、スポーツ選手のコンディショニングに関わる研究を中心に実施している。

2001年のスポーツトレーナー学科開設に伴い、開講された「アスレティックトレーナー特論」や「アスレティックリハビリテーションⅠ・Ⅱ」、新カリキュラムとして開講されている「アスレティックトレーナー特演Ⅰ~Ⅶ」において主に活用されている。また、3・4年次の演習(ゼミ)の「コンディショニング科学演習」や大学院の「コンディショニング科学特講」では、コンディショニングに関する各種の実験・実習も行われており、卒業論文や修士論文の作成に活用されている。

また、学内スポーツ医科学サポートシステムの一環として行われている、リコンディショニングサポートは主にこの研究室で行われている。学生トレーナーは、スポーツドクターによる傷害の相談、アスレティックトレーナーによるアスレティックリハビリテーションの相談にてアドバイスを受け、管理されながら選手のリコンディショニングサポートを行っている。以上のようなコンディショニングルームとしても利用されている。

主な研究成果

論文
  • 山本利春ら:「高校武道選手におけるコンディショニングの実態調査『武道・スポーツ科学研究所年報』第15号63-73,2010.
  • 笠原政志ら:「デイトレーニング中のストレッチングが筋量に及ぼす影響」『体力科学』59巻5号,541-548,2010.
  • 笠原政志ら:「距離法を用いた指椎間距離測定の信頼性と客観性」『日本臨床スポーツ医学会誌』19巻3号,534-539,2010.
  • 笠原政志、山本利春ら:肩関節障害時に肩関節可動域測定として用いる指椎間距離測定活用の検討,Journal of Athletic Rehabilitation 8:1-6,2011.
  • 笠原政志ら「肩関節障害を有する選手に対する指椎間距離測定の有用性」『日本整形外科スポーツ医学会誌』,32(1):38-42,2012.
  • 清水伸子、山本利春、笠原政志、荻内隆司:大学女子柔道選手における膝関節靭帯損傷予防プログラム導入の事例報告,千葉スポーツ医学研究会誌,9:15-18,2012.
  • 笠原政志、山本利春:高校野球審判の傷害およびコンディショニングの実態調査,千葉県スポーツ医学研究会誌11:1-4,2014.(千葉県スポーツ医学研究会誌優秀論文賞)
  • 山本利春、笠原政志:柔軟性トレーニング,体育の科学64(8):583-589,2014.
  • 笠原政志:「行動変容」が肩、肘の慢性障害再発を防ぐ,コーチングクリニック29(1):14-17,2014.
  • 笠原政志、山本利春:柔軟性トレーニング,臨床スポーツ医学32(2):116-170,2014.
  • 笠原政志、山本利春:アスリートに必要なアイシングの方法‐上肢‐ ,臨床スポーツ医学32(5):500-504,2014.
  • 山本利春:この人に聞きたい!(10)ストレッチングと健康な身体づくり,公衆衛生78(1):42-45,2014.
  • 笠原政志、山本利春:急性外傷の対応、野球の医学,臨床スポーツ医学32臨時増刊号:106-110,2015.
  • 山本利春:戦略的リカバリーの考え方とその実践,Sports medicine13(1):2-13,2015.
  • 笠原政志、山本利春:柔軟性測定実施における留意点と今後の課題,体育の科学66(8):582-587,2016.
  • 清水伸子、山本利春:学校現場におけるスポーツ外傷・障害の対応と指導者教育 (特集 アスレティックトレーニングにおける現場的視点) -- (アスレティックトレーナーが行うスポーツ医科学のサポート),臨床スポーツ医学 33(6),584-589,2016-06
  • 山本利春:競技復帰に必要なプログラム:ハムストリングス肉離れ(特集 アスレティックトレーニングにおける現場的視点),臨床スポーツ医学33(6),550-554,2016.
  • 笠原政志、越田専太郎:スポーツ選手のためのリハビリテーションを考える(6)オーストラリアにおける「パフォーマンステスト」,Training Journal38(6):60-64,2016.
著書
  • 山本利春著『知的アスリートのためのスポーツコンディショニング』,山海堂,2004.
  • 山本利春、笠原政志:アスレティックリハビリテーションの基本と科学的基礎『編集山下敏彦ほか、スポーツ傷害のリハビリテーション』,金原出版,2008.
  • 山本利春著『スポーツ指導者のためのコンディショニングの基礎知識』,大修館書店,2010.
  • 山本利春、笠原政志:スポーツ現場での応急処置『復帰をめざすスポーツ整形外科』,メディカルビュー,2011.
  • 笠原政志:上肢の傷害予防『編集小林直行ほか、女性アスリートのための傷害予防トレーニング』,医歯薬出版,2013.
  • 山本利春 監訳リカバリー ‐アスリートの疲労回復のために‐」,NAP,2013.
  • 山本利春 監修「ストレッチ 本当に効くランキング」,マガジンハウス,2014.
  • 山本利春 監修『競技種目特性のリハビリテーションとリコンディショニング』,文光堂,2014.
  • 山本利春 編集『アスレティックトレーニングにおける現場的視点』、文光堂、2016
学会発表
  • 荻内隆司ら:「新入生に対する整形外科的メディカルチェックの有効性」『第3回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会』(沖縄),2010.7
  • 笠原政志ら:「指椎間距離測定の信頼性と客観性」『第21回日本臨床スポーツ医学会学術集会』(茨城),2010.
  • 山本利春ら:「トレーナーの臨床経験に基づく有効なストレッチング肢位の選択」『第21回臨床スポーツ医学会』(茨城),2010.11
  • 剱持佑起ら:「受動的な筋温上昇がストレッチング効果に与える影響」『第21回臨床スポーツ医学会』(茨城),2010.11
  • 遠藤誠治ら:「肩関節におけるインナーマッスルトレーニングが最大筋力に及ぼす影響」第21回臨床スポーツ医学会』(茨城),2010.11
  • 荻内隆司ら:「新入生整形外科的メディカルチェック後の治療経過」『第21回日本臨床スポーツ医学会学術集会』(茨城),2010.11
  • 笠原政志:「柔道選手の肩関節脱臼術後から競技復帰までのアスレティックリハビリテーション実践」第21回千葉上肢を語る会(千葉),2010.
  • 山本利春ら:「体育系大学における新入生を対象としたスポーツ傷害予防のためのメディカルチェック~26年間の実施経験から~」『第22回日本臨床スポーツ医学会』(青森),2011.
  • 剱持佑起ら:「激運動間におけるアイシング実施のタイミングの違いがパフォーマンスに及ぼす影響」『第66回日本体力医学会大会』(山口),2011.
  • 笠原政志ら:「大学野球投手の上部体幹柔軟性テスト方法の検討」第37回日本整形外科スポ―ツ医学会学術集会(福岡),2011.
  • 笠原政志ら:「冬季および夏季におけるウォーミングアップ時間の違いが筋温および運動パフォーマンスに及ぼす影響」『第2回日本アスレティックトレーニング学会学術集会』(千葉),2013.
  • 笠原政志、石井壮郎、山本利春:野球選手のパフォーマンス・シンセサイザー活用の検討,第2回日本野球研究会,東京,2014.
  • 笠原政志、Clare Humbustone,Jesica Stephens:運動強度の差異が柔道選手の主観的リカバリー効果に与える影響,第5回日アスレティックトレーニング学会学術集会,東京,2016.
  • Kasahara M, Yamamoto T, Ota C, Akutsu Y:A study for developing recovery methods in baseball team. ‐Amateur baseball team-,5th NSCA International COnference,Chiba,2017.
  • Akutsu Y, Yamamoto T, Kasaara M, Ota C:A study of recovery methods in collegiate and amateur soccer teams,5th NSCA International
  • Ota C, Yamamoto T, Kasahara M, Akutsu Y:A study of recovery methods in rugby top teams,5th NSCA international Conference,Chiba,2017.
  • 西山侑汰、山本利春、笠原政志 :足関節機能的不安定性を有する者への足関節周囲の筋力トレーニングが運動パフォーマンスに及ぼす影響 〜足関節外反筋力の優劣に着目して〜:第6回日本アスレティックトレーニング学会学術集会、2017
  • 笠原政志、山本利春、清水伸子、西山侑汰 :柔道選手の肩関節外傷後のアスレティックリハビリテーション:第12回埼玉アスレティックリハビリテーション研究会、2017
  • 清水伸子、山本利春、笠原政志、岩切公治、服部惣一 :肩関節障害を有する剣道選手の競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーションの一症例:第6回日本アスレティックトレーニング学会学術集会、2017
  • 西山侑汰、山本利春、笠原政志 :足関節捻挫後に主観的不安感を持つ者の足関節周囲筋力の特徴:第46回千葉スポーツ医学研究会,千葉,2017.
  • 平田昴大、山本利春、笠原政志 :学生アスリートの傷害後の競技復帰における主観的満足度に及ぼす要因-第1報 成功要因に関する分析-:第46回千葉スポーツ医学研究会,千葉,2017.
科学研究費等
  • 昭和63年度 奨励研究A;山本利春「電気刺激による筋力トレーニングに関する研究」
  • 平成元年度 奨励研究A;山本利春「水中訓練とアイソキネティックトレーニングの類似性とその応用」
  • 平成2年度 奨励研究A;山本利春「溺者救助における救助法と救助者の身体負荷強度に関する研究」
  • 平成4年度(奨励研究A;山本利春「スポーツ傷害予防のための運動機能評価法の検討-新しい体力測定法の開発-」
  • 平成7年度 奨励研究A;山本利春「筋力トレーニングによってスポーツ傷害が予防できるか」
  • 平成19年度文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)採択
    代表者:山本利春「学生によるスポーツ医科学サポートシステム~傷害予防とリコンディショニングの指導実践~」
  • 平成23年度 基盤研究B;研究代表者山本利春「スポーツ医科学サポートを通じたトレーナー育成システムの構築に関する研究」
  • 平成25年度 挑発的萌芽研究;研究代表者山本利春「小・中学校におけるスポーツ医科学サポート体制の構築」
  • 平成29年度 JSCハイパフォーマンスセンターTotal Conditioning research project 研究代表者:笠原政志「運動様式が異なる激運動後における戦略的リカバリー」

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