国際武道大学 附属武道・スポーツ科学研究所

実験室等の紹介

101号室 保健・心理学研究室

  • 脳波計
    脳波計
  • データ処理装置
    データ処理装置
  • データーレコーダー
    データーレコーダー

主なスタッフ

責任者
前川 直也

共同研究者
石塚 正一(前国際武道大学教授)

概要

研究センター開設にあたっては、スポーツのメンタルトレーニング、メンタルプラクティス研究を目的としてバイオ・フィードバック、リラクセーション機器が導入された。その後、武道研究に寄与するために、武道体験における心身問題、とりわけ武道の黙想や呼吸法の研究に焦点をあてることになった。武道の実践を通して得られる体験が、実践者にいかなる影響を与えるのか、生理学的、心理学的に明らかにするためである。これら研究を充実させるために、シールドルーム(脳波測定のために電気的に隔離された部屋)と脳波計が導入された。現在では黙想、呼吸法の研究の他に、ストレスと感情についての研究もなされている。なお保健心理室(研究所101)は、2006年の研究所改装時に8号館への廊下が設置され、現在は保健心理室と実験室の二つに分かれている。

主な設備機器

多用途脳波計(日本光電EEG4421D)、データ処理装置(日本光電ATAC450)、計算機(DEC製 Micro VaxⅡ)、ADコンバーター、データーレコーダー、社会調査・実験のための統計処理プログラム(SPSS統計処理プログラム)

研究・教育

プロジェクト研究として、当初は鷹野健次教授を中心として「武道体験の心身論に関する生理・心理学的研究」(1988年度~)、その後は石塚教授を中心に同テーマで引き続いて研究された(~1996年度)。続いて田邊信太郎教授を中心として「伝統的健康論における運動と健康生活に関する研究」(1997年度~1999年度)、および「呼吸法に関する文化論的、及び生理・心理学的研究」(2000年度~2002年度)、石塚教授を中心とした「東アジアの女子競技選手のジェンダーについての国際比較」(2003年度~2005年度)を行ってきた。2005年から研究を再編して、2007年度からは、小林啓三教授を中心とした「武道健康論」研究(2007年度~)、田邊教授を中心とした「武道体験の心身論的研究に関する諸課題-主として心理学的立場から-」(2007年度~2011年度)などを行った。2012年度からは、「武道健康論」研究を石塚教授中心に再編成して推進している。

旧カリキュラムの人体基礎実習では「脳波活動の測定」、「血液型を科学する」、「デマの心理学」をテーマに実験と測定を行っていた。「スポーツ心理学」ゼミでは学生の指導にあたり、保健心理室を演習室として関連する書籍の講読、ゼミでの調査や実験の指導、集めたデータ処理の指導にあたっている。

主な研究成果

発表論文など
  • 石塚正一:「逆腹式呼吸の脳波活動の特徴」、『武道・スポーツ科学研究所年報』第5号、p.44-47.
  • 石塚正一:「中国女性における性役割認知と身体イメージが性役割葛藤に及ぼす影響」、『武道・スポーツ科学研究所年報』、第11号、p.191-198.
  • 石塚正一,田邊信太郎:「呼吸法に関する文化論的、及び生理心理学的研究」,『武道・スポーツ科学研究所年報』,第8号 ,p.5-38.
  • 田邊信太郎、石塚正一:「伝統的健康論の現代的見直し-科学的、文化的観点から-」,『武道・スポーツ科学研究所年報』,第9号 ,p.24-28.
  • 石塚正一:「検証的因子分析によるジェンダー項目の再検討」,『武道・スポーツ科学研究所年報』,第10号,p.215-220.
  • 田邊信太郎、石塚正一:「伝統的健康論の現代的見直し-科学的、文化的観点から-」、『武道・スポーツ科学研究所年報』,第10号 ,p.9-29.
  • 石塚正一、阿久津洋巳:「武道に特徴的な基礎的身体運動と人格に関わる予備的研究」、『武道・スポーツ科学研究所年報』,第12号 ,p.98-105.
  • 石塚正一、阿久津洋巳:「武道体験の心身論的研究に関する諸課題-主として心理的立場から-武道を行う学生のポジティブ感情、ネガティブ感情、ストレス反応」、『武道・スポーツ科学研究所年報』,第13号 ,p.89-104.

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