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学長メッセージ

2019年 霜月

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 2019年も早いもので「霜月 11月」となりました。11月は霜が降りる頃となることから「霜月」と呼ばれるようになったそうです。そして先月は、「神無月 10月」でした。出雲地方では「神在月 10月」と呼ばれ、全国の神々が出雲国・出雲大社に集まることから、そのように言われているそうです。霜月の学長メッセージの書き出しは、このような調子で書き進める予定でした。
 しかし、9月上旬の台風15号の記憶も薄れることのない10月に台風19号が上陸し、千葉県のみならず関東甲信越地方や東北地方に水害を中心とする大きな被害をもたらしました。さらに10月下旬には台風21号の影響を受けた前線によって発生した線状降水帯により、半日近く集中豪雨が続きました。これにより千葉県では多くの河川が氾濫し、床下・床上浸水など、大変な被害となりました。
 台風15号・19号の被害が正確に把握できていない状況の中で、さらなる災害に遭われた皆さまにお見舞い申し上げますとともに、一日も早く日常生活を取り戻されることを願っております。

 以前のメッセージ「2019年 秋」でもお伝えしましたが、大学も、台風15号の影響で2号館(武道館)への雨水の浸入により、柔道場の畳を全て交換することになり、同じく剣道場も床板の大規模な修繕が必要な状況となりました。この他にも多少の被害を受けましたが、学生や教職員の怪我や命に関わる被害が出なかったことが幸いでした。なお、台風19号、それに続いた豪雨では、被害はありませんでした。
 「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉は、有名な物理学者が残された言葉ですが、21世紀のわが国は、自然災害に備える心構えや必要性を私たちに教えてくれていたこの言葉が通用しない環境に変化しつつあるのかもしれません。自然の猛威は我々に制御することはできません。しかし、出来うる限りの備えをしておくことはできます。日頃から様々な危機的状況に対応することができる準備を怠ることがないようにしていきたいと思います。

 11月2日〜3日の2日間、本学の学園祭である「黒潮祭」が開催されます。国内の大学では秋に開催されることが多く、その大学の特徴が良く分かる、学生による学生のための祭典です。本学は、大学名に「武道」を冠する大学ですから、当然のことながら武道に関わる催し物が多くあり、柔道部・剣道部・弓道部・合気道部などによる「武道演武」を筆頭に、剣道部による子ども達を対象とした「少年剣道錬成大会」などが行われます。毎年ではありませんが、異なる武道種目間の公開試合が行われる年もあります。さらには、わが国の伝統文化である華道・茶道・書道では、それぞれのクラブに所属する学生と稽古に参加している留学生が日頃の稽古の成果を披露する企画となっています。
 また、武道だけではなく、体育・スポーツの種目を専門とする学生も所属していますから、それに関わる企画も毎年プログラムを賑わせています。サッカー部による「サッカークリニック」、野球部による「スピードガン・ストラックアウトコンテスト」やライフセービング部による「心肺蘇生法教室」なども人気を博しています。
 本学には全国から学生が集まっています。出身地の県人会が中心となって企画されるプログラムも多数あります。なかでも、沖縄県人会による沖縄県伝統芸能である「エイサー」の演舞は、今ではメインプログラムの一つとして君臨する一大イベントに育っています。ちなみに、エイサーの演舞に参加する沖縄県人会の学生は、それぞれが所属するクラブの活動後に集まり熱心に練習しています。あの独特のリズムと太鼓の音がキャンパス内に聞こえてくると、今年も大学祭が近づいてきたということを実感できるほどの認知度と、人気の高い企画になっています。また、この沖縄県人会の「エイサー」チームは、学外から出演依頼がくるほどの人気と実力を兼ね備えた集団となっています。
 もう一つ、特色のある企画を紹介します。それは、後援会の皆さんによる企画で、手作りの「おやじ おふくろの味」、それぞれの出身都道府県の「特産品販売」などがあります。特産品の販売は、来場者が長蛇の列を作るほどの名物企画となっています。
 また、最近は勝浦市との連携によるプログラムが企画されることも多くなってきました。「黒潮祭」に携わってきた先輩達から、勝浦市と協同で大学と勝浦をもり立てていこうという意識が脈々と受け継がれているように思います。
 全てのプログラムを紹介することはできませんでしたが、11月2日〜3日にかけて開催される「黒潮祭」に来場いただき、活力ある体育大学生の手による様々なプログラムを楽しんでいただきたいと思います。

2019年11月1日
国際武道大学
学長 髙見 令英

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