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メッセージアーカイブ

新たな道

2020年5月27日掲載分

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 国際武道大学では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、厳しい入構制限を実施してきました。そのため、キャンパス内には学生の姿はなく、学生のいないキャンパスはこんなにも寂しい風景になるのだということを、我が身をもって経験したところです。
 この学長メッセージを執筆している本日は、5月25日です。緊急事態宣言が延長されていた1都1道3県も解除される事が決まりました。これにより、わが国における緊急事態宣言は全て解除されたわけですが、新型コロナウイルス感染症が終息したわけではありません。感染の可能性が少し低くなったに過ぎないのです。
 これから、大学運営も少しずつ本来の姿に戻していくことが求められます。しかし、私たちは、この感染症の治療薬や予防のためのワクチンを手にすることができない現状下で、大学を通常運営に戻していくためには、段階的手続きを検討したうえで、一歩一歩前進していかなければなりません。
 その際、私たちが共有しなければならない事があります。前述したように感染症の終息ではなく、感染可能性が低下した状況にすぎない中では、感染リスクがある状態で運営されていくということを、正しく理解していただかなければなりません。
 皆さんはよくご存知だと思いますが、行動する動物である私たちヒトは、行動することによるリスクを選択しながら、様々な活動を行っています。つまり、私たちは常日頃から、それほど強く意識をしてはいませんが、リスクを選択しながら生活しているわけです。
 しかし、新型コロナウイルス感染症のような特異な状況においては、私たちは自ずとリスクを強く意識するようになります。そのような状況下では、リスクをとりたくないがために、行動しないという選択が行われる可能性があります。緊急事態宣言下における緊急事態措置によって外出の自粛要請が発出されたのは、ヒトが行動することによるリスクを、行動そのものを制限することによって最小限にしようという措置であったわけです。私たちは、外出することで多くの人と接触し、感染拡大のリスクを高めるよりも、この要請を受け入れ、自らの行動を自粛し行動しないことで、現在確認されているように、感染リスクを低減させることを実現したわけです。
 しかし、リスクを最小限にするためにこのような行動が取られると、措置が解除された後であっても感染症のリスクがなくならない限り、行動を起こしたくないという考え方を選択する場合があります。これは、選択肢の中の一つとしてありうることです。しかし、行動しないことを選択することは、決してリスクをゼロにできるものではないことを理解しておく必要があります。行動を自粛すること、行動しないことを選択したことによる新たなリスクは、私たちがすでに経験したとおりです。つまり、それを選択したことによって、私たちは新たなリスクを選択しなければならないということになったわけです。
 総じて言えば、リスクは選択するものであり、ゼロにできるというものではないということを共有しながら、これからの生活や大学運営を行わなければならないということになります。

 学生・保護者・教職員の皆さん、これからは、新型コロナウイルスとの共存を念頭に置きながら、前述したような状況を受け入れて少しずつ大学本来の状態に近づけていくことになります。そのプロセスの途中の段階においては、新たな困難に遭遇する可能性もあります。しかしそのような不測の事態においても、私たちは英知を結集して前進していきたいと考えます。
 そして、現時点ではどれくらいの時間を要するかは予測不能ですが、有効な治療薬と予防薬としてのワクチンが開発され、世界中の人々に行きわたるようになり、現在私たちが共存しているインフルエンザウイルスのようになる日が、1日も早く訪れることを願いながら、日々の生活を送っていくことになるわけです。
 皆さん、この事態において蛮勇を振るう必要はありません。今置かれている状況をいかに客観的に受け止め、今何をすべきかを冷静に考えて進んでいきましょう。
 そして、現在、大学のある勝浦市から離れて、故郷の自宅でオンライン授業を受けている学生の皆さん、皆さんが置かれている状況は一人ひとり異なります。大学は少しずつ本来の姿に戻すための計画を立てていますが、皆さんは、それぞれが置かれている状況を多角的な視点で客観的に見つめ、今どのようにすべきかを冷静に考えて行動してください。それほど遠くない日に、普通に授業を受講し、仲間と共にクラブ活動に励むことのできる日が、必ずや戻ってきます。

 保護者の皆様におかれましては、勝浦市において一人で生活を続けながらオンライン授業を受けているお子様のことは、さぞかしご心配であろうかと存じます。
 大学は、お預かりしているお子様に寄り添いながら、少しずつ本来の姿に戻すための計画を着実に進めてまいります。どうかご安心くださいますようお願いいたします。

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2020年 春

2020年4月1日掲載分

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

  国際武道大学のキャンパス内の桜は、平年よりも早く満開の時を迎えようとしていますが、この春は、新型コロナウイルス感染症の影響で、例年とは全く異なる新年度の始まりになりました。

 4月3日に予定していた2020年度の入学式は、中止を余儀なくされ、夢と希望に満ちた新入生の晴れの日をお祝いすることができなくなりました。入学式を執り行うことはできなくなりましたが、私たち国際武道大学教職員一同は、新入生を歓迎する気持ちに変わりはありません。心からお祝いを申し上げます。
 国際武道大学におけるキャンパスライフの中で、良き友、良き師に巡り合い、一人ひとりが胸に抱く夢や希望が実現することを願っています。

「新入生の皆さん 入学おめでとう」

 思い起こせば、9年前の2011年度の入学式も東日本大震災の影響を受けて執り行うことができませんでした。私たちがどのように知恵を絞り、力を尽くしても、その事象に抗うことが出来ず、やむなく予定を変更せざるを得ないことがあります。そのようなときに大切なことは、その時々に出来うることを愚直にやり遂げる努力をすることなのであろうと思います。2011年度は、前期の始まりが5月の連休明けにまでずれこみながら、様々な工夫をすることで前期日程を行いました。2020年度においても、現時点では、前期の始まりが予定していた4月1日ではなく、4月20日頃になることが仮決定しています。今後の感染症の状況によってはさらに変更となる可能性がありますが、私たちは、どのような事象が起ころうとも学生とともに、国際武道大学に託された思いを達成すべく知恵を絞り、努力を尽くして行きたいと思います。

 今年は、オリンピック・パラリンピック東京2020大会の開催が予定されていましたが、開催時期を1年程度延長し、2021年の夏に開催することに変更されました。オリンピック・パラリンピック東京大会に様々な形で参加する学生に対しては、当初から個別対応をすることで学修機会を提供し、他の学生との公平性を欠くことのないように準備をしてきました。これについては、大会がどのような形になろうとも柔軟に対応して行きたいと考えています。
 また、大学スポーツも公表されている予定通りに開始することができるか否か、不透明な状況になっています。
 1日も早く新型コロナウイルス感染症が終息し、通常の活動ができる日が来ることを願っております。

 保護者の皆さま、故郷を離れて学生生活を送っているお子様のことは、いつも気にかけていらっしゃることと思います。このような状況下においては、なおさらご心配であろうと思いますが、私たち国際武道大学の教職員は、保護者の皆さまと同様、一人ひとりの学生たちと共にあります。どうか、ご安心くださるようお願いいたします。

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2019年度 卒業

2020年3月2日掲載分

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 今年の冬は、暖冬と言って良いのだと思います。気象庁では、一日の最低気温が摂氏0度未満になった日を冬日、一日の最高気温が摂氏0度未満になった日を真冬日と定めています。今年の勝浦の冬は、冬日はほとんどなく、真冬日は一日もなかったように思います。今年は、暖かい冬で終わりそうです。

 このように比較的暖かい冬にもかかわらず、1月の下旬頃から、中国湖北省武漢市に端を発する新型コロナウイルス感染症が、日本においても日ごとに拡大している様相を見せています。
 多くの皆さまがご存知と思いますが、武漢市に在住する邦人等を日本に帰国させるにあたり、その第一便で帰国された方々の健康状態を経過観察するための施設として市内の大型ホテル「勝浦ホテル三日月」が利用されました。報道によると他国では、当該地域から帰国した人たちの経過観察期間の滞在を受け入れようとした施設の近隣住民が受け入れに反対して、警護の警察官と衝突するという事態を招いた国もあるようです。幸いにしてわが国では、そのような事態には到ることなく、勝浦市以外の受け入れ施設周辺においても比較的穏やかに進んでいるようです。今後の経営に影響が及ぶ可能性があるにもかかわらず、最初の帰国者を受け入れてくださった「勝浦ホテル三日月」の経営陣の方々の決断に敬意を表したいと思います。
 新型コロナウイルス感染拡大の状況は、この原稿を執筆している時点では、収束する兆しがありませんが、一日も早く収束することを願ってやみません。

 大学は現在、春期休業期間です。例年この期間には、海外研修など学外施設等を利用したプロジェクトが多数実施されています。しかし、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、海外におけるプロジェクトを全て中止しました。国内における活動に関しても、不特定多数を対象としたプロジェクトについては全て中止しました。また、国際武道大学以外が主催する不特定多数を対象とした活動への参加は自粛するように学生指導をしています。ただし、学生の学内でのクラブ活動等については、健康状態に注意しながら行っています。保護者の皆さまの目の届かないところで生活しているお子様のことは心配であろうと思いますが、大学は学生の様々な活動に関して、健康面を含めた安全確保に十分に配慮し支援しておりますのでご安心ください。

 間もなく卒業を迎えることとなる4年次生は、2月5日に卒業研究全体発表会を終えて、大学における活動は一区切りがつきました。学生たちは、3月17日に予定されている学位授与式までは、社会人になる直前の最後の長い自由時間を、それぞれが予定していた活動に勤しんでいることと思います。今年の4年次生は、民間企業への就職を希望した学生は、依然として続いている就職戦線の追い風に乗って、それぞれが希望する職業選択ができたのではないかと思っています。教職を希望した学生は、約40人(既卒者含む)が各都道府県教育委員会の実施した教員採用試験に合格し、4月から教壇に立つこととなりました。その他に、消防士、警察官等公務員を希望した学生を含めて、現在、学生支援センターで就職状況の最終確認作業を実施していますので、適切な時期に報告させていただきたいと思います。
 大学を卒業し、社会へと一歩を踏み出していく学生一人ひとりが、自ら選択したこれらからの道において奮闘努力し、幸運に恵まれ、満足する人生を歩んでくれることを期待したいと思います。

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2020年 睦月

令和2年元日掲載分

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

  明けましておめでとうございます。
  本年もよろしくお願い申し上げます。

 令和最初の新年を迎えることとなりました。
 30年続いた平成の時代に続き、令和が幕を開けたわけです。

 令和の時代は、私たちにとってどのような時代になるのでしょうか。一つだけ確かなことがあります。それは、AI技術の進展等を中心とする、何度目かの産業革命を経験する時代になるということです。

 私たちは、これまでに経験した様々な変化を、多様な英知を結集して、より良い生活へと結びつけてきました。予測できない変化は、時に私たちを不安にします。実際に起こるかどうかもわからない予期不安に苛まれることなく、希望に満ちた未来につなげていくためには、到来する変化を避けるのではなく、しっかりと向き合うことだと思います。

 令和という新しい時代が、私たちにとって希望に満ちた時代になることを願います。

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2019年 霜月

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 2019年も早いもので「霜月 11月」となりました。11月は霜が降りる頃となることから「霜月」と呼ばれるようになったそうです。そして先月は、「神無月 10月」でした。出雲地方では「神在月 10月」と呼ばれ、全国の神々が出雲国・出雲大社に集まることから、そのように言われているそうです。霜月の学長メッセージの書き出しは、このような調子で書き進める予定でした。
 しかし、9月上旬の台風15号の記憶も薄れることのない10月に台風19号が上陸し、千葉県のみならず関東甲信越地方や東北地方に水害を中心とする大きな被害をもたらしました。さらに10月下旬には台風21号の影響を受けた前線によって発生した線状降水帯により、半日近く集中豪雨が続きました。これにより千葉県では多くの河川が氾濫し、床下・床上浸水など、大変な被害となりました。
 台風15号・19号の被害が正確に把握できていない状況の中で、さらなる災害に遭われた皆さまにお見舞い申し上げますとともに、一日も早く日常生活を取り戻されることを願っております。

 以前のメッセージ「2019年 秋」でもお伝えしましたが、大学も、台風15号の影響で2号館(武道館)への雨水の浸入により、柔道場の畳を全て交換することになり、同じく剣道場も床板の大規模な修繕が必要な状況となりました。この他にも多少の被害を受けましたが、学生や教職員の怪我や命に関わる被害が出なかったことが幸いでした。なお、台風19号、それに続いた豪雨では、被害はありませんでした。
 「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉は、有名な物理学者が残された言葉ですが、21世紀のわが国は、自然災害に備える心構えや必要性を私たちに教えてくれていたこの言葉が通用しない環境に変化しつつあるのかもしれません。自然の猛威は我々に制御することはできません。しかし、出来うる限りの備えをしておくことはできます。日頃から様々な危機的状況に対応することができる準備を怠ることがないようにしていきたいと思います。

 11月2日〜3日の2日間、本学の学園祭である「黒潮祭」が開催されます。国内の大学では秋に開催されることが多く、その大学の特徴が良く分かる、学生による学生のための祭典です。本学は、大学名に「武道」を冠する大学ですから、当然のことながら武道に関わる催し物が多くあり、柔道部・剣道部・弓道部・合気道部などによる「武道演武」を筆頭に、剣道部による子ども達を対象とした「少年剣道錬成大会」などが行われます。毎年ではありませんが、異なる武道種目間の公開試合が行われる年もあります。さらには、わが国の伝統文化である華道・茶道・書道では、それぞれのクラブに所属する学生と稽古に参加している留学生が日頃の稽古の成果を披露する企画となっています。
 また、武道だけではなく、体育・スポーツの種目を専門とする学生も所属していますから、それに関わる企画も毎年プログラムを賑わせています。サッカー部による「サッカークリニック」、野球部による「スピードガン・ストラックアウトコンテスト」やライフセービング部による「心肺蘇生法教室」なども人気を博しています。
 本学には全国から学生が集まっています。出身地の県人会が中心となって企画されるプログラムも多数あります。なかでも、沖縄県人会による沖縄県伝統芸能である「エイサー」の演舞は、今ではメインプログラムの一つとして君臨する一大イベントに育っています。ちなみに、エイサーの演舞に参加する沖縄県人会の学生は、それぞれが所属するクラブの活動後に集まり熱心に練習しています。あの独特のリズムと太鼓の音がキャンパス内に聞こえてくると、今年も大学祭が近づいてきたということを実感できるほどの認知度と、人気の高い企画になっています。また、この沖縄県人会の「エイサー」チームは、学外から出演依頼がくるほどの人気と実力を兼ね備えた集団となっています。
 もう一つ、特色のある企画を紹介します。それは、後援会の皆さんによる企画で、手作りの「おやじ おふくろの味」、それぞれの出身都道府県の「特産品販売」などがあります。特産品の販売は、来場者が長蛇の列を作るほどの名物企画となっています。
 また、最近は勝浦市との連携によるプログラムが企画されることも多くなってきました。「黒潮祭」に携わってきた先輩達から、勝浦市と協同で大学と勝浦をもり立てていこうという意識が脈々と受け継がれているように思います。
 全てのプログラムを紹介することはできませんでしたが、11月2日〜3日にかけて開催される「黒潮祭」に来場いただき、活力ある体育大学生の手による様々なプログラムを楽しんでいただきたいと思います。

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2019年 秋

2019年10月1日掲載分

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 9月上旬の台風15号は、千葉県を中心とした関東地方に大きな被害をもたらしました。特に千葉県では、60万戸を超える大規模停電となり、この停電が原因で断水となる地域も多発しました。また、家屋の被害が多数出ているようですが、被害状況を正確に把握することさえできない状態が続いています。被災された皆さまにお見舞い申し上げるとともに、一日でも早く日常の生活を取り戻されることを願っております。

 大学も、この台風による被害で、2号館・柔道場は雨水の浸入により、大道場の畳の全てを交換する必要があります。同じく剣道場の床面の大規模な修繕が必要な状態です。この他にも大小の被害を受けましたが、学生や教職員の怪我や命に関わる被害が出なかったことが幸いでした。この時期は、台風などの自然災害が多く発生する時期です。自然の猛威は我々が制御することはできませんが、災害に備えることはできます。日頃から様々な危機的状況に対応できる準備を、怠ることがないようにしていきたいと思います。

 さて、大学は9月27日に後期オリエンテーションを行い、授業が始まりました。昨年に比べると1週間ほど遅い始まりです。国の祝日が月曜日に集中することにより不足する月曜日開講授業の開講回数を補うために、前期の最終週に集中開講したことによるものです。
 おおむね10月から始まる後期は、何となく早く過ぎ去ってしまうように感じるものです。昔から、一月は行く、二月は逃げる、三月は去る、といわれるように今に生きる我々だけではなく、多くの諸先輩もこのように感じて過ごされていた時期のようです。

 4年次生は大学生活の最後の後期を迎えることになりました。すでにこの時期は民間企業の就職戦線はおおむね終わりを迎えつつあります。日本の景気動向は少し陰りが見えてきているようですが、それでも今年も売り手市場の傾向が強い追い風の中での就職活動であったようです。警察官、刑務官、消防士等の公務員や、教員採用試験を受験している学生にとっては、進路が決定する時期となります。一人ひとりの学生が決断し、選択した職業が、彼等の天与の道として未来を開いてくれることを願いたいと思います。
 しかし、大学を卒業して社会に出て行く前に、果たすべきものがあります。卒業研究をまとめ上げ、所属する学部・学科の定めた卒業要件を満たすことが求められています。同時に、各クラブに所属している学生は、後期においても継続して選手生活を継続している学生と、選手としては引退している学生に分かれます。いずれにしても共通しているのは、卒業に向けた準備に取りかかっていることに違いはありません。
 卒業研究は、学生自身が選択した教員のもとで、自らが設定したテーマに取り組みます。指導教員の丁寧な指導を受けながら、時に厳しくしかられながら、研究室ごとの発表会に向けて準備を進めていきます。研究室で選抜された学生は、2月5日に予定している全体発表会に臨むことになります。この全体発表会には、3年次生以下も参加が許されています。先輩の卒業研究の手伝いをした学生は、未来の自分の姿を心に描きながら、あるいは、あの様な大変なことに次は自分が取り組まなければいけないのかなど、様々な思いを持ちながら、壇上で次々に発表される卒業研究を参観することになります。私も毎年、この発表会に参加しますが、研究室を代表して発表する学生の姿は、堂々として頼もしく見えます。4年間の学びの集大成がこの発表会で見えてきます。

 今年は、後援会主催の支部総会・個別面談会が前期日程と後期日程に分かれて計画されており、北海道支部、東北支部、中部支部の3支部が10月に開催される予定になっています。お子様の勝浦での生活の様子、大学での学修の様子、クラブ活動の様子などを知ることができる良い機会です。北海道、東北、中部の各支部に所属されている保護者の皆さまの参加をお待ちしています。

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2019年 夏

2019年8月1日掲載分

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 今年の梅雨は例年になく雨模様の日が続き、「梅雨」と表現されたとおりの気候であると考えるべきなのでしょうか。昨年の同じ時期は、高温の日が続き空調設備のない小・中学校では、授業に影響が及んだことを思い起こします。それらを考慮し、千葉県内の小・中学校においては、例年よりも1週間早い7月中旬から夏休み期間としたところが多く見受けられました。天候は、人の意のとおりにはならないものです。

 大学は、7月30日で前期通常授業をすべて終了しました。今年度のキャンパスカレンダーは、原則として土曜・日曜・祝日は授業を開講しないこととしています。昨年度までは、授業の開講回数を確保するために、いわゆるハッピーマンデーにあたる月曜日に授業を開講していましたが、今年度はカレンダーどおりとすることとしました。その結果、前期の通常授業終了日にあたる7月30日(火)に月曜日配当科目を実施し、開講回数を確保するというイレギュラーなキャンパスカレンダーとなりました。通常授業終了後には、定期試験や補講及び集中授業を行い、夏期休業期間となります。

 キャンパスカレンダーでは夏休みとなりますが、学友会に所属する各クラブの活動スケジュール8月・9月分を見てみますと、夏休みとは名ばかりで、練習、強化合宿やオープン戦等で埋め尽くされています。水泳部は関東学生選手権水泳競技大会、ソフトボール部は東日本大学ソフトボール選手権大会、弓道部は全日本学生弓道選手権大会、女子ハンドボール部は東日本ハンドボール選手権大会、柔道部は関東学生柔道大会、レスリング部は全日本学生選手権大会といった公式戦が予定されています。
 9月に入ると、各競技のリーグ戦が開幕を迎えるとともに、関東大会やインカレなどの公式戦が一斉に始まります。日頃の鍛錬の成果をいかんなく発揮し、素晴らしい成績を収めてくれることを期待しています。
 また、競技だけではなく、社会貢献のための様々な活動を展開しています。ライフセービング部は、勝浦市や観光協会の委託を受けて、毎年市内を中心とした海水浴場で監視業務に携わっています。今夏は涼しい日が続いている影響で、海水浴場には例年のような賑わいはありません。それでも学生達の変わることのない献身的な活動が、今日も海辺の安全を守り続けています。

 この時期は、オープンキャンパスが開催され、毎年多くの高校生とそのご家族の皆さんが大学を訪れてくれます。本学のオープンキャンパスは、学生達が運営を担っています。学生が案内役のキャンパス見学ツアーは、受験を考えている高校生にとっては、大変興味深く参考になる話を聞くことができると大人気のプログラムになっています。高校生の皆さん、オープンキャンパスでお会いできることを楽しみにしています。

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2019年4月1日掲載分

2019年 春

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 今年の桜は、日本気象協会発表の予想通り、3月25日から少しずつ開花し始めました。入学式を行う4月3日には、満開の桜が新入生を迎えてくれることでしょう。

  2019年度のキャンパスカレンダーは、少し早いスタートを切りました。在学生の前期オリエンテーションを3月25日から行っています。WEB履修システムなど教務に関わるシステムを全面改修したため、旧年度である3月中からスタートするイレギュラーなスケジュールとなりました。インターネットを利用した履修登録に習熟した在学生が、新入生よりも早めに新WEB履修システムに触れ、予期せぬトラブルがあった場合においても対応できるスケジュール、言わば、危機管理上の意図があります。もちろん、事前に入念な運用テストを繰り返し実施していますので、現在のところ、トラブルは発生していません。

 2019年度は4月3日に入学式を行います。大学院武道・スポーツ研究科、体育学部武道学科、体育学部体育学科、別科武道専修課程の新入生が入学してきます。新入生のオリエンテーションは、入学式において入学許可を得る前となる4月1日から始まり、在学生と同じくイレギュラーなスケジュールとなります。
 毎年、入学式頃になると思うことですが、今年の新入生はどのような志向を持った学生たちなのでしょうか。本学は、武道・スポーツを中心とした領域を専門的に学ぼうとする学生が集まってきます。したがって、以前はある程度、学生の志向が予想できたわけですが、一人ひとりの志向の幅が広がり、従来の体育大学の範疇で捉えきることができない多志向の学生集団になっています。
 武道・スポーツを嗜好する人が多くなり、そして健康に気を遣う人が多くなるに連れて、どのような目的で武道・スポーツを専門的に学ぼうとするのかという意識も広がりを見せているということになります。したがって、「するスポーツ」だけではなく、「見るスポーツ」、「それらを支えること」に関わるなど、様々な側面から武道・スポーツを学びたいという学生が増えているようです。受け入れる私たち教職員も、学修ニーズへ十分に応えることができるようカリキュラムを整備し、専門的な高い能力を有する教員を幅広く配置し準備を整えています。

 4月になると、学友会に所属する各クラブの公式戦が開幕します。前年度後期の通常授業が終了した2月から3月にかけて強化合宿等で戦力を整え、万全の体制で公式戦に臨むことができることと思います。4月から6月頃までの長期にわたるリーグ戦等において、学生たちが目標とする結果を残してくれることを期待したいと思います。

 6月からは、恒例の全国各地域において後援会支部総会・個別面談会が開催される予定です。保護者の皆さまも、この個別面談会にお越しいただき、お子様の大学での学修の状況、クラブ活動や日常生活の様子などを知る機会として活用いただきたいと思います。私自身もできる限り参加し、会場において皆さまにお会いできることを楽しみにしています。

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2019年3月1日掲載分

2018年度 卒業

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 今年の冬は例年よりも寒暖差が大きい日が続いたように感じます。一昔前に比べると、天気予報の精度がはるかに高くなり、心構えができているにもかかわらず、寒暖差が大きいと感じるのですから、やはり今年は異例と思ってしまいます。

 さて、最近のみなさんの関心や興味は、どこに向いているのでしょうか。現在、通常国会で審議されている、2019年度の国家予算のことでしょうか。あるいは、今年10月に予定されている消費税増税に関することでしょうか。はたまた、最近、ニュースを賑わせている、国の基幹統計に関する問題のことでしょうか。
 これらのことにはその程度の差はあれ、なにがしかの感心をお持ちであると思います。消費税増税に関しては、軽減税率を具体的にどのように導入するのか、実際の運用にあたり解決しておくべき課題が横たわっています。

 その中でも気になることは、国の基幹統計に関する問題です。国の基幹統計だけをやり玉に挙げるつもりはありません。行政だけではなく民間企業等においても、同じように品質データの改ざん等が相次いでいることが気になります。かつてわが国の様々な統計資料は、その精度の高さという点では、世界のトップレベルにありました。トップレベルではなく、トップと言っても過言ではありません。もちろん、ものづくりの精度においても世界のトップレベルを維持し続けていたわけです。基幹統計の精度しかり、ものづくりの精度しかり、なぜこのような事態を招いているのでしょうか。
 これは一つの仮説ではありますが、日本の経済成長を中心的に支え続けてきた、いわゆる団塊の世代が、労働力の中心から外れていくタイミングと、国や企業で起きている問題が非常に高い関連性があると考えます。この背景には、コミュニケーション能力の質的変化により、技能や技術の伝承がスムーズにいっていないように思います。かつて、技術や技能を中心とする様々なスキルは、先輩たちを観察するなど、無形の伝承力によって確実にバトンタッチされていました。しかし、伝承スタイルの変化によって、本来伝承されるべきものの本質が、そこから抜け落ちてしまうという事態を招いているのではないでしょうか。すなわち、私たちはコミュニケーション能力の変容を適切に受け止めることができず、結果として、様々な問題を発生させる事態を招いてしまったように思われるのです。
 
 少し話の観点を変えてみたいと思います。
 人類の歴史を振り返ってみますと、我々が操作していた動力の中心は、馬や牛などの動物の時代がありました。それが蒸気機関の発明により、「大量生産、高速輸送」を実現しました。第一次産業革命です。その後、蒸気機関からモーターに動力の革新がありました。微細な制御を可能とする第二次産業革命です。その次が、ICとプログラムを中心とする自動化(オートメーション)の波が押し寄せてきます。これにより「省人化」が進展し、労働力を少なくすることが可能になりました。第三次産業革命です。そして現在、AI(人工知能)、IoTを中心とする技術の革新が進行しています。キーワードは自律化(オートジェニック)と相互協調(あらゆるものや情報がインターネットを通じて繋がり、それらが互いにリアルタイムで情報をやりとりする)です。いわゆる、オートメーションからオートジェニックへの転換です。第四次産業革命です。
 これらの産業革命を概観してみますと、総じて労働力を少なくする、小さくする方向に進んでいることが分かります。かつて、これらの産業革命に直面しながら職種転換などにより、働く人の様々な能力を適切に開発することによって、乗り越えてきました。現在のAI、IoTを中心とする技術の革新がもたらすものも、過去に経験した産業革命と何ら変わりはありません。過去にもそうであったように働く人々の様々な能力を適切に開発することによって適応していくのであろうと思います。
 この適応に求められるものは、柔軟性のある思考力、しなやかな想像力、そして、リーダーシップ、フォロワーシップであります。そのリーダーシップとフォロワーシップを支えるコミュニケーション能力であると思います。

 私は、学生たちを見て思うことがあります。学修することは当たり前ですが、多くの学生が所属する毎日のクラブ活動において、同級生、先輩後輩たちと切磋琢磨を繰り返し、協同して学生日本一などの目標を達成しようと努力を積み重ね、リーダーシップ、フォロワーシップ、それらを発揮するために必要なコミュニケーション能力を培っているように思えます。
 卒業していく彼等は第四次産業革命を乗り越え、社会で活躍するために必要な資質を十分身につけていると確信しています。
 社会への一歩を踏み出していく学生一人ひとりが、自ら選択したこれらからの道において奮闘努力し、満足する人生を歩んでくれることを期待したいと思います。

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2018年10月1日掲載分

2018年 秋

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 今年は例年以上に自然災害が多く、直近では西日本を中心とした台風による災害や、北海道胆振地方を震源とする地震が発生しました。これらの災害により、犠牲となられた方々に心より哀悼の意を表しますとともに、避難を余儀なくされている方々が一日も早く日常の生活を取り戻されることを願っております。

 さて、本学は9月21日に後期オリエンテーションを行い、授業がスタートしました。当たり前のことですが、時間は前期と同様に進んでいるはずなのに、なぜか後期のほうが時間の進みが速く感じられます。物理的な時間の経過は変わらないのですが、興味や注意の集中、感心の範囲が広くなればなるほど時間の経過を速く感じるようです。そういった刺激などが前期に比べると多いことが、要因となっているのでしょうか。
 
 4年次生は、学生生活も残り少なくなり、就職戦線がおおむね終わりを迎えつつあります。今年も学生達にとっては、売り手市場が続く追い風の中での就職活動であったわけです。それぞれの選択した職業が、彼等の未来を開いてくれることを願っております。そして、学生達は学修の集大成である卒業研究に本格的に取り組み始めます。また、クラブ活動においては、選手としての現役を継続する学生と、引退する学生とがおりますが、いずれにしても学生生活の残り少ない時間の中、卒業に向けての準備を進めていることに違いはありません。
 卒業研究は、学生自身が選択した教員のもとで、自らが設定した研究テーマに取り組みます。教員の指導を受けながら、時には厳しく、時には励まされ研究室ごとの発表会に向けて取り組みます。研究室での発表会で選抜された学生は、1月31日に予定している全体の卒業研究発表会に臨むことになります。
 この全体発表会を参観する3年次生以下の学生達は、未来の自分の姿を心に描きながら、研究発表への不安や期待など、様々な思いを抱くことになります。私自身も毎年、この発表会に参加していますが、研究室を代表して発表する学生の姿は、堂々として頼もしく見えます。4年間の学びの集大成がこの発表会で見えてきます。
 
 11月3日〜4日の予定で国際武道大学の学園祭、「第35回黒潮祭」が開催されます。学生の学生による祭典です。今年は、勝浦市のイベント「2018かつうら魅力市」が勝浦市芸術文化交流センターKüsteにおいて同時開催され、そのうちの1日は大学キャンパスでの共同開催が予定されています。例年よりも多くの方々が大学キャンパスに足を運んで下さることになります。
 また、人気の沖縄県人会による「エイサー演舞」をはじめ、後援会の皆さまによる人気企画など、たくさんのプログラムが予定されています。
 保護者の皆さまはじめ、多くの方々とお会いできることを楽しみに、来学をお待ち申し上げます。

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2018年8月1日掲載分

2018年 夏

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 このたびの「平成30年7月豪雨」により、お亡なりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまが、1日も早く日常の生活を取り戻されることを願っております。
 本学には、この地域出身の学生が約30名在籍しています。該当学生から被害状況を聞き取り、支援の必要な学生に対しては、学業の継続が困難な状況とならないよう万全の支援を行っていきたいと思っています。
 
 大学は、7月27日で前期の通常開講の授業がすべて終了しました。7月30日からの1週間で定期試験を行い、その後、補講や集中授業等を実施し、8月6日から9月2日までが夏期休業期間となります。
 キャンパスカレンダーでは、夏休みとなりますが、学友会に所属する各クラブの活動スケジュール8月・9月分を見てみますと、夏休みとは名ばかりで練習や強化合宿・オープン戦等で埋め尽くされています。
 8月上旬に水泳部は関東学生選手権水泳競技大会、ソフトボール部は東日本大学ソフトボール選手権大会、8月中旬に弓道部は全日本学生弓道選手権大会、女子ハンドボール部は東日本ハンドボール選手権大会、8月下旬に柔道部は関東学生柔道大会、レスリング部は全日本学生選手権大会といった公式戦も予定されています。
 9月に入ると、各競技のリーグ戦が開幕を迎えるとともに、関東大会やインカレなどの公式戦が一斉に始まります。日頃の鍛錬の成果をいかんなく発揮し、素晴らしい成績を収めてくれることを期待したいと思います。
 
 6月に開催された第67回全日本大学野球選手権大会において、野球部は2年連続の準優勝となりました。春季リーグ戦を全勝優勝で全日本への出場権を獲得し、全日本の舞台でも一つひとつ駒を進め、決勝戦まで勝ち上がりました。惜しくも大学日本一を勝ち取ることはできませんでしたが、選手、監督、コーチ、ベンチ入りを果たせなかった選手や応援団を含めて一丸となった挑戦は、見事な戦いぶりであったと思います。この悔しさをバネに次のチャンスで掴みとってくれることを期待したいと思います。
 この全日本大学野球選手権大会で活躍した勝俣翔貴選手(体育学科3年次生)は、侍ジャパン大学代表に選出され、「第29回ハーレムベースボールウィーク2018」(オランダ)では指名打者として活躍し、12大会ぶりの優勝に貢献しました。
 また、サッカー部(女子)所属で、なでしこリーグ・オルカ鴨川FCで活動している村岡真実選手(体育学科3年次生)は、U-20 日本女子代表に選出され、「FIFA U-20 女子ワールドカップフランス2018大会」に臨みます。女子ワールドカップでの村岡選手の活躍も期待したいと思います。
 学友会所属クラブは、競技だけではなく、社会貢献のためのさまざまな活動を展開しています。ライフセービング部は、勝浦市や観光協会の委託を受けて、毎年市内を中心とした海水浴場で監視業務に携わっています。今夏は例年よりも暑い日が続き、多くの海水浴客で賑わっています。学生達の献身的な活動が、今日も海辺の安全を守り続けています。
 
 この時期は、高校生を対象としたオープンキャンパスが開催され、毎年多くの高校生とそのご家族のみなさんが大学を訪れてくれます。本学のオープンキャンパスは、学生達が運営を担っています。学生が案内役のキャンパス見学ツアーは、受験を考えている高校生にとっては、たいへん興味深く参考になる話を聞くことができると大人気のプログラムになっています。高校生のみなさん、オープンキャンパスでお会いできることを楽しみにしています。

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2018年4月1日掲載分

2018年 春

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 今年は桜の開花が1週間ほど早まっていると報じられ、満開の時期もそれ に合わせて少し早くなりました。キャンパス内の桜は、入学式が行われる4月3日には目にあざやかな葉桜を新入生に見せてくれるこ とでしょう。
 
 2018年度は、大学院武道・スポーツ研究科、体育学部武道学科、体育学部体育学科、別科武道専修課程、計448名の新入生を迎 えてスタートします。今年度は暦の関係で、在学生も新入生も4月2日から新年度のオリエンテーションや新入生セミナーが始まりま す。新入生は少しイレギュラーですが、入学式の前日から大学生活のスタートを切ることになります。
 
 在学生は、前期オリエンテーションと併せて、履修申告が始まります。私の学生時代は、申請書類やマークシートを使った履 修申告でしたが、現在は本学のネットワークにアクセスして、24時間いつでも履修申告をすることができます。最近では、スマート フォンを利用して履修申告をする学生も多くなっています。驚くべきことになどと言うと、時代遅れのそしりを免れないように思い ますが、正直なところ、学生たちがかつてのパーソナルコンピュータをはるかに凌ぐほどのスペックを有するスマートフォンを使い こなす様子を見ていると、その感覚を捨て去ることができません。
 新入生は、4月2日から新入生セミナーが始まります。新入生セミナーは、単なるオリエンテーションやガイダンスではなく、 計画されているすべての内容を終えると単位認定される科目として、カリキュラムに組み込まれています。この授業では、大学で学 ぶための基本的な事柄を身につけることを目的としています。高等学校までの言わばあてがいぶちの学修スタイルから、自立した学 修スタイルに転換するためのトレーニング受けるわけです。もちろんこの中には、学生たちが大学に在籍している間に使用するID登 録、本学ネットワークにアクセスするためのパスワードの生成方法なども教わります。本学では、2018年度の授業開始に合わせて、 4つのコンピュータ教室をリニューアルしました。その教室に設置したおおよそ200台のコンピュータは、今年の新入生セミナーで使 い始めをすることになります。
 高等学校を卒業し、新たな学校段階として本学を選択した新入生は、一人ひとりが夢や希望を 、その胸に抱いていることと思います。みなさんが胸に抱いているものを実現することができるよう、全教職員で支えていきたいと 思います。
 
 わが国の教育を取り巻く状況を概観してみますと、数年前から大きな改革が進みつつあります。幼稚園から高等学校までのす べての学校段階において、全面的に改定された学習指導要領が順次導入されることが決定しています。大学入試に関することとして 、現行の大学入試センター試験を抜本的に見直し、新たな試験として実施する準備が進んでいます。各大学においても、この改革に 併せて新たな入学試験制度の構築が求められ、本学でも今年度中に新しい入試制度を公表する予定です。
 
 これらの一連の改革は総じて言えば、受け身の学修スタイルから能動的な学修スタイルへの転換と言うことができます。自ら が考え、学修することが求められているわけです。学修とは本来そうであったはずです。したがって、これらの一連の改革は、学校 における学びを、本来の学修の姿に戻すための改革であると考えることができます。学生たちが、学ぶことの喜びを感じることがで きるよう期待したいと思います。
 
 学友会に所属するクラブも、春のリーグ戦や各種公式戦が始まる時期となります。彼等の不断の努力が大きな花を咲かせるこ とを願うとともに、すべての学生にとって、実り多い2018年度になることを重ねて願いたいと思います。

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2018年3月1日掲載分

2017年度 卒業

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 キャンパス内の桜のつぼみも少しずつ膨らみを増し、天気予報では、今日の午後から春一番が吹くと報じられています。季節もいよいよ冬から春へと少しずつ変わりつつあるようです。
 
 韓国・平昌で開催されていた冬季オリンピックが閉幕し、3月9日から冬季パラリンピックが開幕しようとしています。この冬季オリンピック・平昌大会では、多くの種目で日本人選手が大活躍している姿がメディアで報じられました。国際武道大学の卒業生である両角公佑選手が所属するカーリング男子のSC軽井沢クラブは、残念ながら決勝進出を逃しましたが、レベルは世界のトップクラスであることを見せてくれました。今後の活躍を期待します。
 
 2017年度は、あと1ヶ月を残すのみとなりました。4年次生は、社会人として歩み始める準備にいとまがない時期です。卒業の可否に関する学位授与判定も終了し、最終的な確認作業が行われています。また、在学中に目指した教育職員免許状の取得についても、要件の確認を行い教育委員会への申請作業が進んでいるところです。ただし、教育職員免許状は基礎資格として学士の学位が求められますから、学位授与判定を滞りなく通過していることが必要です。すべての条件を満たすと学位授与式当日に、学位記とともに中学校一種免許状、高等学校一種免許状が付与されます。
 
 3年次生以下の在学生は、現在、春期休業期間となります。同時に、後期に履修した科目の成績確認が行われています。履修した科目がどのように評価され、単位認定されているかを確認し、評価に疑問がある場合などは、担当教員に成績確認申請をして、説明を求めることができます。現在は、1年間で修得できる単位数に制限がかけられていますので、3年次終了時において75単位以上修得できていない場合は、その時点で留年が決定することになります。すべての学生がこのボーダーラインを超えてくれることを望みます。また、春期休業期間とは言え、学内を見渡すとそれぞれのクラブが活発に活動しています。学友会が公表している各クラブの2月、3月のスケジュールでは、集中授業や補講との兼ね合いで2月の1週間程度、練習を休みとしているところが多いように見受けられます。4年生が引退し、新しいメンバー構成になった各クラブにおいては、チーム競技では激しいポジション争いが繰り広げられ、個人競技においては本学の代表選手に選出されるための練習に明け暮れているところです。したがって、多くの学生が故郷に帰省することなく各競技の練習に励んでおり、昼食時間の学生食堂は、授業開講期間と変わりないほどの賑わいを見せています。彼らの不断の努力が大きな花を咲かせることを期待したいと思います。
 
 社会への一歩を踏み出す4年次生にとっては、民間企業の力強い採用意欲の高まりがあり、バブル期をしのぐ売り手市場の中での就職活動でありました。そのため、比較的容易に、それぞれが希望する社会の入り口を通過するための通行手形を手にした学生が多くなった年となりました。一方で、教育職や警察官、消防官等の公務に従事するために、それぞれの採用試験に挑みましたが、希望通りにはならなかった学生もいます。彼らの中には、捲土重来を期して来年度、再挑戦することを決意した学生もいます。
 
 卒業する学生一人ひとりが、自ら選択したこれらからの道において奮闘努力し、満足する人生を歩んでくれることを期待したいと思います。

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2017年10月2日掲載分

2017年 秋

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 今年の「中秋の名月」は、10月4日です。当日は、天候次第ではありますが、きれいな満月を見ることができるものと思っていました。ところが、10月4日の月は、満月ではないそうです。今回は、中秋の名月を学長メッセージの書き出しにしようと思い、自然科学研究機構国立天文台のホームページにアクセスし、下調べをしていたとき、前述の事実を知ることになりました。多くのみなさんは、この事実をご存じであったのかも知れません。しかし残念ながら、私自身はこの日まで、この年になるまで、中秋の名月は満月であるということを微塵も疑っていませんでした。間違っていた知識を正しく修正することができた喜びもありますが、それにも増して、どれくらいの人がこの事実を知っているのかを確かめてみたくなりました。ちなみに、「中秋の名月」が満月となるのは、直近では2021年〜2023年の3年間だそうです。
 
 大学は、9月22日に後期オリエンテーションを実施し、9月25日から後期授業をスタートしました。学生達は、前期のうちに後期の履修登録も済ませていますので、後期の始まりの1週間は履修科目の一部修正や追加等となります。ガイダンスを含めた最初の授業に、学生達はどのような気持ちで臨んでいることでしょう。1年生は、初めて履修する科目ばかりですから、期待と同時に不安も半分くらいあるのかも知れません。2年生以上は、新規履修もあり、再履修もありで、学生によってさまざまな気持ちが複雑に入り組んでいるものと思います。
 4年生は、卒業に必要な要件をほぼ満たしている学生が多いものと思います。したがって、履修する授業そのものは3年生以下と違って、ゆとりいっぱいの時間割となっているはずです。しかし、大学における学びの集大成である「卒業研究」が佳境に入ってくる時期となります。授業時間割とは関係なく、指導教員の指導を受けながら卒業論文の執筆に邁進する日々が続きます。苦労の末に、指導教員の合格が出れば、次は研究室単位で行われる発表会の準備に取りかかることになります。
 現在のカリキュラムは、卒業研究の全体発表会での発表が義務づけられています。この全体発表会における卒業論文は、まず、研究室単位で発表会を行い、そこで選抜した卒業論文が全体発表会の発表論文となります。全体発表会は、専門分野によっていくつかのグループに区分して実施します。発表会は全区分同時に始まりますので、すべての発表を聞くことはできませんが、私自身も、いくつかの区分で学生の発表を聞かせてもらいます。そして、それぞれの区分ごとに専門領域の教員が評価したうえで、最優秀論文を選考し卒業式の日に表彰を行います。今年は、どのような卒業研究が表彰の対象となるのか、大変楽しみにしています。
 
 学友会に所属する各クラブでは、リーグ戦方式で試合をする競技種目はすでに終盤戦に入っています。また、トーナメント等の方法で公式戦が行われている競技種目も開催日程が目白押しになっています。今年の秋は、それぞれのクラブがどのような結果を報告してくれるか期待して待っています。
 11月4日〜5日に、第34回黒潮祭が開催されます。今年のメインテーマは「武大の本気 〜勝浦と共に〜 」です。学生達の手による学生達の祭典です。今年も恒例の人気プログラムとなっている「沖縄県人会によるエイサー演舞」、そして武道大学ならではのプログラム「武道系クラブによる武道演武」などが予定されているようです。今年のメインテーマに沿ったプログラムの一つに「地域住民と一緒に行う運動会」など、その他にも大学祭の華「模擬店」も含めてたくさんのプログラムが準備されています。
 保護者のみなさん、普段は見ることのできないお子様の雄姿をご覧いただけるかも知れません。この機会に、お子様が学ばれている大学の見学がてら、大学祭をお楽しみいただければと思っています。たくさんの保護者のみなさまの来学をお待ちしています。もちろん、一般のみなさまの来学も歓迎いたします。

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2017年8月1日掲載分

2017年 夏

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 四季の一つである「夏」は、天文学的には夏至(今年は6月21日)から秋分(今年は9月23日)の間と定められています。これは、私たちが感じる日常の季節感とそれほど大きく乖離してはいないように思います。もっとも、太古の昔から人は天体を観察しながら暮らしてきたわけですから、当たり前のことなのかもしれません。ただし、梅雨の時期を含んでいますから、夏と言うには肌寒く感じる日が多い年があるようにも思います。
 今年は、梅雨明け近い頃から、九州地方北部や東北地方北部において豪雨による災害が発生いたしました。この災害によって亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。また、被害に遭われた方々が、一日でも早く日常の生活を取り戻されることを願います。
 
 さて、大学は、2017年度前期の授業日程を終了し、定期試験期間に入っています。この後、前期の補講・集中授業が終了すると、夏期休業期間(8月6日〜9月2日)となります。一般の大学では、夏期休業期間になるとキャンパスの中は閑散としてくるのが普通です。しかし、体育系クラブにとって夏期休業期間は、次のリーグ戦や大会に向けた絶好の強化期間となります。国際武道大学の学生の約90%が体育系のクラブに所属しています。したがって、夏期休業期間とは言え、ほとんどの学生がキャンパス内での練習や、学内強化合宿などで大学に通ってきています。キャンパスを眺め回すと、とても夏休み中であるとは思えない雰囲気です。
 
 また、この期間を利用して、クラブごとに来年度の受験希望者を対象とした合同合宿が行われています。推薦入試やAO入試での受験を希望する高校生にとっては、クラブの雰囲気や競技レベルを知ることができるとともに、大学のさまざまなことを体験できる機会となっています。同時に、この時期に開催されるオープンキャンパスには、全国各地から多くの高校生が来学します。国際武道大学のオープンキャンパスでは、在学生がスタッフとして、来学してくれた高校生たちのガイド役となり、キャンパスツアーと称する学内見学をしながら、大学のさまざまなことを、未来の後輩たちに丁寧に説明してくれています。今や名物ガイド役となっている学生たちは、教職員とは違った視点に立ち、高校生の興味を引く話題を提供しているようです。今年も夏の太陽が照りつける中、高校生を楽しそうにエスコートして、キャンパス内を案内する姿を見ることができます。
 
 前期日程が終了すると、学生たちが履修した科目の評価結果が、各教員から大学の電子ネットワークを通じて教務課に届けられます。1年次生にとっては、大学に入学して初めての成績を手にすることとなります。一人ひとりの学生にとって、大学での学びの成果はどのようなものであったでしょうか。大学では、自立した学修を求められるわけですが、学生一人ひとりが満足できる学修成果であったことを期待したいと思います。
 4年次生は、就職活動に取り組んでおり、なかには、クラブ活動と就職活動を併行している学生もいます。教員採用試験を受験した学生は、そろそろ一次試験の結果が出る頃となりました。一人でも多くの学生が一次試験、その後にある二次試験を突破し、来年の4月には教壇に立てるよう期待します。また、民間企業における採用においても、大学での学びの成果が、彼らの求める職業と適切にマッチングしてくれることを願っています。

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2017年7月7日掲載分

2017年 七夕

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙 見 令英

 今年の梅雨は、空梅雨かと思わせる気配がありま したが、ここに来て一転し、梅雨前線が活発になり、九州地方では豪雨による災害が発生しています。人的、 物的被害が少ないことを願わずにはいられません。
 
 さて、今日7月7日は「七夕」です。梅雨の最中となるため曇り空が多くなりますが、旧暦の7月は現在 の暦で言えば8月であり、晴れた空を見上げることができる日が比較的多かったことでしょう。かつて、織姫 (こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)、そして、はくちょう座のデネブを結ぶ三角形が、「夏の大 三角形」だということを理科の授業で学んだことを思い出します。 
 
 今年の6月は、大変嬉しい出来事がありました。第66回全日本大学野球選手権大会において、野球部が 準優勝に輝きました。春のリーグ戦を完全優勝で制し、全国大会への出場権を獲得。6月5日〜11日の7日間に わたって開催された大会では、2回戦(1回戦は連盟シード)から登場し、初戦は愛知大学野球連盟代表の中部 大学に5対3で勝利。準々決勝は福岡六大学野球連盟代表の九州産業大学に8対2で快勝。準決勝は関甲新学生野 球連盟代表の上武大学に延長10回タイブレークの末、3対2で勝利。決勝戦は東京六大学野球連盟代表の立教大 学に2対9で健闘むなしく敗れましたが、みごとに準優勝いたしました。選手並びに指導にあたってくれた監督 、助監督、コーチを称えたいと思います。なお、この大会において赤木陸哉選手(体育学科2年、作新学院高 校出身)が打率0.467で首位打者に輝きました。併せて、磯網栄登選手(体育学科2年、東海大相模高校出身) が敢闘賞を受賞しました。大会期間中、大変多くのみなさまに明治神宮野球場まで足を運んでいただき、熱い 応援をいただきましたことに感謝申し上げます。
 また、エースとして本大会において2勝をあげた伊藤将司選手(体育学科3年、横浜高校出身)は、侍ジ ャパン大学日本代表に選出され、7月12日〜17日に開催される第41回日米大学野球選手権大会(米国開催)と8 月20日〜29日に開催される第29回ユニバーシアード競技大会(台湾開催)に出場することが決定しました。伊 藤投手の活躍を期待します。

 6月は、もう一つ嬉しい知らせが届きました。本学卒業生(29期生)の増野元太選手(ヤマダ電機所属 )が、第101回日本陸上競技選手権大会110メートルハードルにおいて、予選で日本記録に0秒01と迫る日本歴 代2位の13秒40をマーク、決勝では第3位に入賞しました。その結果を受けて、ロンドンで開催される第16回世 界陸上競技選手権大会の110メートルハードル代表として出場することが決定しました。増野選手の健闘を祈 りたいと思います。

 次々と在学生や卒業生の嬉しい知らせが届いています。7月にもいくつかの大会開催が予定されていま す。一人ひとりの選手が日頃の鍛錬の成果を遺憾なく発揮し、多くの嬉しい知らせを届けてくれることを期待 します。
 

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2017年4月1日掲載分

2017年 春

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

 今年の桜前線は、ほぼ平年通りと予想されていますが、東京の靖国神社にある桜の標準木は、例年より1週間ほど早く、気象庁から開花の発表がありました。ちなみに、千葉県の標準木は、千葉県銚子市陣屋町にある陣屋町公園の桜です。気象庁の定めによると、標準木とは各地の気象台の敷地などにある開花の基準となる木とされています。5輪〜6輪が咲いた状態が開花、8割以上で満開とされています。
 国際武道大学構内の桜の開花は、例年より少し遅いように感じますが、入学式の頃には、満開の桜が新入生を歓迎してくれるはずです。

 大学は、今日(4月1日)から始まった在学生を対象としたオリエンテーションで、2017年度の幕を開けました。4年次生は、大学における学びの集大成として、自ら定めたテーマのもとで卒業研究をまとめ上げる大きな課題があります。並行して、3月から解禁されている就職活動に取り組まなければなりません。最近の労働市場は、いわゆる売り手市場となっていますが、学生一人ひとりが望んでいる就職が成就することを願いたいと思います。2年次生、3年次生は胸に抱いている夢を実現するために、学修、研究、クラブ活動などのさまざまな活動に取り組むことになります。特に、3年次生は、選択した演習担当教員の指導のもと、前述した4年次における卒業研究に向けて準備を進めることになります。

 2017年度の入学式(4月3日)において、大学院武道・スポーツ研究科、体育学部武道学科、体育学部体育学科、別科武道専修課程に新入生435名を新たな仲間に加えて、在学生とともに学生生活を始めることとなります。新入生のみなさんは、どのような夢や希望を秘めているのでしょうか。大学という新たな学修環境と生活環境に一日でも早く慣れ、一人ひとりが勇気を持ってさまざまなことにチャレンジし、目標達成のための活動に邁進することを期待しています。

 最近、日本、韓国、中国のトップ棋士とともに人工知能を搭載したコンピュータが参加し総当たりで対戦するという、囲碁の世界大会のニュースがありました。結果は韓国の棋士が1位になりましたが、人工知能の開発を中心とした技術の革新が、今後益々進展していくことは疑いのないところです。人工知能は、人間の知能を凌駕する時が来るのかということが話題になります。物理学者ホーキング博士やマイクロソフトの創業者ビルゲイツ氏は、おおよそ30年で人工知能は、われわれ人間の知能を凌駕するであろうと予測しています。
 この予測は、おそらく大きくはずれていないように思います。そうだとするならば、これからの私たちに必要なものは、柔軟な創造力、発想力で技術としての人工知能をしなやかに使いこなす能力です。
 学生達に求められるものは、大学における学びの中で、重層な知識を身につけるとともに、パラダイムシフトをはじめとするさまざまな変革に柔軟に対応できる能力を身につけることが大切であると思います。

 学生達のキャンパスライフが、実り多きものとなることを願うとともに、彼らの奮闘努力を期待したいと思います。

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2017年3月10日掲載分

2016年度 卒業

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

春一番は、すでに吹き去り、春二番、春三番と吹き荒れるたびに、少しずつ春の気配が色濃くなっていくように感じます。気象庁が春一番として発表する目安は、地域によって少し異なるようですが、関東地方では、(1) 立春から春分までの間、(2) 日本海に低気圧があること、(3) 南寄りの風(風速8m/s以上)が吹いて、気温が上昇すること、という条件が認定基準とされているようです。

大学のある勝浦市は普段でも風の強い地域で、春一番が吹き荒れる頃には、テレビ等のニュース報道でも引き合いに出されることがよくあります。今年も春一番が吹き荒れた日は、風速20m/s以上の強い風が吹いていましたが、学生達はものともせずに集中授業やクラブ活動のために通学していました。

大学は、2016年度の後期に予定していたすべての講義を終了し、現在は春期休業期間に入っています。来る3月17日には学位授与式(今年度から名称を卒業式から学位授与式に変更しています)を予定しており、大学院武道・スポーツ研究科、体育学部武道学科、体育学科、別科武道専修課程から、卒業生や修了生を社会に送り出します。それぞれの教育課程は異なりますが、すべての課程において新しく改正されたカリキュラムで学んだ学生達です。一人ひとりの進む道に違いはありますが、その道で彼らの胸に抱いている夢を実現してくれることを願っています。

3年生以下の学生は春休みに入り、それぞれの活動に励んでいます。カンボジアの子ども達を対象に、日本の体育の授業を実施するプロジェクトに参加している学生、デンマークで開催される松前カップ柔道大会に参加する学生、学術交流協定校である台湾の国立体育大学で行われるプログラムに参加する学生など、活動は多岐にわたります。教職員も剣道指導者としてスイスのナショナルチームへ、あるいは国際武道大学ヨーロッパ事務所(ウィーン)を拠点にヨーロッパ諸国において剣道の指導や昇段審査の実施など、さまざまな活動を展開しています。

また、国内では、それぞれの競技における新年度の大会開幕に備えて、厳しい練習に励む学生達がたくさんいます。新しい年度の戦いにおいて、彼らの不断の努力が実り、嬉しい報告がたくさん届くことを期待したいと思います。

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2016年10月11日掲載分

2016年 秋

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

今年の二百十日は、8月31日でした。船乗りや漁師の言い伝えが元のようですが、古来から台風が相次いでわが国に襲来し、多くの被害をもたらすとされてきました。二百十日は、立春から数えて210日目のことをいいますが、今年はこの雑説が古の人々から伝わる通りとなってしまいました。先人の知恵は侮ることができません。在籍学生の故郷も被害を受けましたが、幸い人的被害や学業継続が困難となるような事態は避けられたようです。大学も後期の授業がスタートしました。前期のうちに後期分の履修登録を済ませている学生が大半ですから、学生達は履修登録の一部修正や、不要となった登録科目の削除といった、微調整をして後期の授業に臨んでいます。

4年次生は、4年間の大学における学びの集大成として「卒業研究」に取り組んでいるところです。来年2月上旬に予定されている研究発表会に向けて、担当教員の指導を受けながら奮闘しています。そして、4年次生にはもう一つ大切な活動があります。就職活動です。4年次生の就職状況の調査は、現在、学生支援センターで取りまとめている段階です。昨年度は就職希望者の就職率が100%でした。今年度も同水準となることを期待しながら、調査結果を待ちたいと思います。ところで、一般職公務員、警察官、消防官、刑務官等を希望している学生達は、採用試験の結果が明らかになりつつあります。途中段階ではありますが、昨年度を上回る合格者数となりそうです。また、各都道府県・政令指定都市が実施する教員採用試験は、すでに1次試験と2次試験が終わり、採用候補者名簿の公表を待っているところです。1次試験終了時点で56名(既卒者含む)が合格しています。教職を希望する学生が一人でも多く採用候補者名簿に記載されることを願いたいと思います。

3年次生以下(現役でクラブ活動を続けている4年次生を含め)は、後期の授業を受講しながら9月から始まっている公式戦を戦っています。10月の下旬には秋の公式戦の結果が出そろう予定です。昨年度を上回る好成績を期待したいと思います。地域のリーグ戦やブロック大会を勝ち上がったクラブは、全国大会に臨むことになります。学生達から嬉しい知らせが届くことを待ちたいと思います。

保護者の皆さま、11月5日~6日の二日間、「第33回黒潮祭(大学祭)」が開催されます。学生達が自らの手で作りあげた学生達の祭典です。沖縄県出身の学生達によるエイサーは、黒潮祭に欠かすことができない催し物となっています。また、例年、後援会の皆さまも多数参加してくださっています。この機会を利用して、黒潮祭の見学とともに、お子様の生活の様子を見に来られてはいかがでしょうか。

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2016年8月1日掲載分

2016年 夏

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

先日、仙台市で開催された国際武道大学後援会東北支部総会・個別面談会に出席してきました。東北地方を訪れると、先の東日本大震災の記憶が鮮明によみがえってきます。2011年の東北支部総会・個別面談会は開催できないのではと思っていましたが、後援会の皆様のご尽力により、開催日程をおおよそ1ヶ月遅らせて8月に開催したことを昨日のことのように思い起こします。

その心の傷が癒えないうちに、今年4月には熊本県、大分県を中心とした地域が震災に見舞われました。この震災では国際武道大学の兄弟校である東海大学九州キャンパスが大きな被害を受け、阿蘇キャンパスに在籍していた3名の学生が亡くなられています。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。また東海大学九州キャンパスの学事が一日も早く通常の状態を取り戻されることを願わずにはいられません。

自然災害をコントロールすることは困難ではありますが、備えることはできます。私たち教職員は学生達と協力しながら日々の備えに不断の努力を積み重ね、想定外の出来事でしたという言い訳をする事の無いようにという思いを強くしています。

今年の関東地方の梅雨は、例年と比較すると降水量が少ないようです。テレビニュース等では、ダムの貯水量が例年よりかなり少なく、取水制限される状況になっており、1994年の渇水とそれに伴う農作物の不作の年を思い出します。前年の冷夏による米不足のため外国米を緊急輸入した年でもありました。国際武道大学の学生食堂でも日本米ではなく、少し細長い外国米を提供する事態となりました。今年が1994年の再来とならぬことを祈りたいと思います。

2016年度前期の通常授業は7月29日で終了しました。8月の第1週に予定されている定期試験を終えると、その後は前期分の補講や集中授業が予定されています。

学年暦では、8月6日から9月2日まで夏期休業期間となります。一般の大学に在籍している学生は、夏期休業期間には保護者の皆様の待つふるさとへ帰省するのが恒例なのでしょうが、体育大学の学生は秋に開幕するリーグ戦などの対外試合等に向けて激しい練習に励む時期です。したがって、夏期休業期間といえども帰省することなく、ほとんどの学生が大学に残りクラブ活動の練習に邁進しています。

また、昨年の8月の学長メッセージでもお伝えしましたが、この時期になると多くの高等学校や中学校の生徒が合宿や練習に来学してくれます。学生達は未来の後輩達の面倒を見ながら、共に練習に励む時期でもあるわけです。将来、中学校や高等学校の教師を目指している学生達にとっては、またとないトレーニングの場となります。太平洋を望む高台に位置する国際武道大学の周辺には、たくさんの海水浴場があります。海岸に目を転じると、国内の大学でもトップクラスの実力を誇る、国際武道大学ライフセービング部の精鋭達が海水浴場の監視活動に従事しています。熱く焼けた砂と肌を焼く日差しをものともせず、海水浴に興じる人々の安全を日々見守っています。今年の夏も彼らの献身的な監視活動により、快適で安全な水辺のレジャーが守られていくことでしょう。

8月5日には、ブラジルでオリンピック・パラリンピックリオデジャネイロ大会が開会します。残念ながら在籍学生が選手として出場することは叶いませんでしたが、女子7人制ラグビー日本代表チーム(SAKURA SEVENS)のストレングス&コンディショニングコーチ、フェンシング日本代表のトレーナー、また水泳の審判等として卒業生が参加します。来る2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会では在籍学生を選手として送り込みたいと思います。

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2016年4月1日掲載分

2016年 春

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

国際武道大学のキャンパスにある桜も、新入生を歓迎するように満開となり咲き誇っています。近くの山々も薄緑色の新芽が出始め、山腹を優しい色に染めつつあります。まさに、「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」(山口素堂)、そのものの季節が到来しようとしています。

4月3日の入学式において、大学院、体育学部、別科武道専修課程の学生、450名を新たな仲間に加えて、おおよそ2,000名の学生が、新しい学生生活を始めることとなります。新入生のみなさんの胸にあるのは、どのような夢や希望なのでしょうか。一つずつ学年が進んだ在学生は、それぞれの夢や希望の実現に近づいているのでしょうか。一日一日は、二度と繰り返すことのない貴重な時間です。新入生は、新たな学修環境と生活環境に早く慣れ、勇気を持ってさまざまなことにチャレンジすることを、2年生以上の在学生には、それぞれの目標達成のための活動に邁進してくれることを期待したいと思います。

時間は、すべての人に平等に時を刻んでいるということについて、異論を挟む人はいないと思います。そのため、私たちは、いつも時間を意識しながら生活することを求められています。大学においても、授業の開始時間と終了時間は決められていますから、教員も学生も、この時間にあわせて行動することになるわけです。私たちにとって、時間は、時には「早く時間がたてばいいのに」という感覚を持つときもあれば、「この時間を止めることができたら」とか「この時間がゆっくり進めばいいのに」といったように、自らの都合のいい思考性によって、時間を制御したいとういう欲求が芽生えてきます。しかし、時間はすべての人に平等です。

大学を卒業して、社会に出てみるとよくわかりますが、大学という環境は、学生達にとって大変都合のいい、緩やかな時間が流れているように感じるものです。しかし、国際武道大学の学生は、授業が開講されている時間は当然ですが、授業終了後の課外活動の時間帯についても、比較的厳密に時間管理しているように見受けられます。その理由は、特に大人数が所属しているクラブなどは、練習時間に制約がある場合が多いからであるように思います。その役割を担うのが、学生トレーナーであったり、学生マネージャーであったりします。そういった役割をこなすことで、彼らだけではなくプレイヤー自身にもソーシャルスキルトレーニングとなり、結果的に就職活動等の際に有利に働くなどのメリットを享受しているように思います。

大学とは、生涯の友を得ることや、潜在的に持っている能力を開花させることなど、学生達が有している能力を顕在化させるために、最も適した時間を有する4年間であると言えます。

彼らの学生生活が実り多きものとなることを願い、学生と共に歩んで行きたいと思います。

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2016年3月7日掲載分

2015年度 卒業

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

2015年度に予定していましたすべての講義等が修了し、学年暦は春期休業期間に入っています。

今年度で修了や卒業を予定している大学院生、学部生、別科武道専修課程の学生達は、すでに修了・卒業判定が終わり、大学院生は2年前に、学部生は4年前に、別科武道専修課程の学生は1年前にそうであったように、新たな夢を胸に抱いて次の世界への旅立ちの準備をしているところです。

彼らの未来が、前途洋々であることを願ってやみません。

また、3年生以下は、それぞれ進級し新たな学年における目標を達成することが求められます。現在は、後期の成績確認が行われており、学生一人ひとりが自ら計画した学修計画の成果を確かめているところです。

大学における学修の成果は、一昔前と異なり、大学の社会的評価の一つの指標となりつつあります。体育大学においてもそれは変わりありません。たとえば、以前であれば専門とする競技種目において比類なき競技能力を有していれば、大学における学修が多少おろそかになっていても容認されることがあったのは事実です。しかし現在は、各学年において定められた修得単位数が不足すると、試合に出場できないなどのルールを競技連盟が定める動きがあります。

学生本来の目的を達成した上で、競技を続けることが求められているのです。極めて当たり前であると思いますが、前述したように、やや甘えがあったことは否めない事実です。体育大学は、それぞれの学生が専門とする競技種目を持ち、頂点を極めようという目的を持った学生がたくさん在籍しています。彼らが、まさしく文武両道を極めてくれることを期待しています。

大学を巣立っていく皆さん、みなさんが新たな一歩を踏み出す社会は、現在、大きな課題を抱えながら運営されています。その一つが、早期離職という課題です。就業して3年以内に、実に約30%の人が離職してしまうという実態が横たわっています。しかし、国際武道大学で学んだ皆さんは、新たな社会の荒波にもまれようとも、忍耐強く継続する力を持った人材として育っていると確信しています。意に沿わないことや困難なことは、皆さんの前にたくさん現れてくることでしょう。しかし大切なことは、どのような困難なことでも、あるいは意に沿わないことでも真摯に向き合えば、それを打開する道や明るい兆しが見えてくるものです。

皆さんの奮闘努力を期待します。

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2015年10月1日掲載分

2015年度後期・秋

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

「秋」は、一般的には立秋から立冬の前日までとされており、暦の上ではおおむね8月、9月、10月が秋ということになります。気象学上では、これがほぼ1ヶ月ずれて9月、10月、11月を秋として区分しています。私たちが体感する季節感は、気象学上の区分の方が違和感なく受け止めることができるように思います。

この季節の晴れた日の空を見上げると、夏のように水平線から上に向かって沸き立つような雲と違い、俗に鱗雲(うろこぐも)、鯖雲(さばぐも)と呼ばれている高積雲、巻積雲に代表される、秋の空を彩る水平に流れるような雲が多くなります。「天高く馬肥ゆる秋」の所以かもしれません。

美しく秋を彩るものだけではなく、この季節は秋雨前線や台風による風雨の被害が発生しやすくなる時期でもあります。先月、これらの影響により関東地方、東北地方を中心に大きな被害をもたらしました。在籍する学生の中には、実家が被災地にある者もいることから、たいへん心配をいたしました。関係する地域の出身学生全員に調査をいたしましたが、家屋の浸水や一部損壊等はあったものの、学生もそのご家族も含めて、生命に関わる状況ではなかったことが確認でき、ひとまず安心いたしました。被災された皆様が、一刻も早く普段の日常生活を取り戻されることを願ってやみません。

大学は、9月24日から後期が始まりました。学生達が受講する科目は、すでに前期の段階で登録を済ませていることから、追加履修登録と修正履修登録が中心の微調整を1週間かけて行いながら、授業がスタートしたところです。1年次生はようやく大学の講義になれるとともに、大学生活に適応できてきたところです。2年次生は、もっともゆとりのある学年であるのかもしれません。3年次生は、そろそろ社会に出る準備が始まり、自分自身の将来を真剣に考える時期に来ています。学生一人ひとりが、自ら抱いていた夢と現実を客観視しながら、自ら歩むべき道を見いだしてくれることを願っています。

学友会の各クラブに所属する学生達は、すでに9月初旬にリーグ戦等が始まっているところが多く、前半戦の状況がほぼ出そろっている時期です。最終戦に向けて、よりよい報告がたくさん寄せられることを期待しています。

4年次生は、就職活動が佳境に入っています。教職や公務員(消防官、警察官などを含む)を希望する学生は1次試験の結果が出そろい、合格した学生はすでに2次試験を終了し、最終結果を待っている段階に来ています。民間企業に就職を希望する学生を含めて、一人ひとりの最後のがんばりに期待し、学生達の希望ができる限りかなうことを祈りたいと思います。

保護者のみなさん、大学では10月31日、11月1日の2日間、大学祭が行われます。お子様の様子を伺いにおいでになることに併せて、学生達が作り上げた学生達の祭典をご覧いただきたいと思います。

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2015年8月1日掲載分

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

今年の梅雨は、例年以上に雨が多かったように感じます。大学のある勝浦市も7月の前半は、ほとんど太陽を見ることができないといった天候でした。

毎年恒例の各支部毎に実施している国際武道大学個別面談会も、7月26日の北関東支部を最後に、予定していたすべての面談を終えることができました。後援会支部総会、個別面談会の準備と運営に携わって下さった多くの皆様に、感謝申し上げます。

そして、大学では2015年度の前期定期開講授業と定期試験が、7月30日で終了しました。この後は補講や集中授業が予定されていますが、前期日程で計画されていたものが、おおかた終わったことになります。

学生達は、これから補講や履修している集中授業の合間を縫って、秋に開幕するリーグ戦などの対外試合等に向けて厳しい練習に励む時期になってきました。学年暦の上では、8月6日から9月2日までは、夏期休業期間となっていますが、ほとんどの学生は大学に残り、それぞれのクラブ活動に励んでいます。学生と同じように、各クラブの指導にあたる教職員も前期授業終了後も休む間もなくそれぞれのクラブ活動の指導にあたってくれています。専門とする競技の指導とはいえ、自らの時間を割いて学生達を導いてくれている姿に接すると、頭が下がります。

また、この時期になると、多くの高等学校や中学校の生徒達が大学での合宿や練習にやってきます。学生達は、未来の後輩達とともに練習に励む時期でもあるわけです。将来指導者を目指す学生にとっては、またとないトレーニングの場となります。8月の下旬には、全国の高等学校に設置されている体育科・体育コースのバレーボールの全国大会が国際武道大学で開催されます。この大会は、学生達が履修している授業の一環として大会のすべての運営に携わります。実際に行う大会運営を担うことによって、これに携わる学生は実学として多くのものを学び取ってくれるものと期待しています。

勝浦周辺の海岸に目を転じると、国際武道大学ライフセービング部の精鋭達が海水浴場の監視活動に従事しています。太陽で焼けた砂と肌を焼く太陽をものともせず、海水浴に興じる人々の安全を毎日見守っています。今年も彼らの献身的な監視活動により、快適で安全な水辺のレジャーが守られていくことでしょう。

保護者のみなさん、夏休みにもかかわらずそれぞれ所属しているクラブのさまざまな活動や練習等があるために、帰省もままならないことは、ご不満かもしれません。しかし、みなさんのお子さんである学生達は、毎日きらきらと輝く汗を身にまといながら、元気にそれぞれの活動や練習に励んでいます。我々教職員も、彼らが一歩でも夢に近づくことができるように、共に歩んでいきます。ご安心下さい。

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2015年4月1日掲載分

国際武道大学 学長 髙見 令英
国際武道大学
学長 髙見 令英

2015年4月1日、2015年度の学年暦がめくられ、あらたな1年がスタートしました。体育学部、大学院、別科、交換留学等の学生を合わせると500名を超える新たな仲間を加えて、おおよそ2000名の学生が国際武道大学で新しい学生生活を始めることとなります。

新入生の皆さんの胸にあるのは、どのような夢や希望でしょうか。一日一日は、二度と繰り返すことのない貴重な時間です。新たな学修と生活の場所で勇気を持ってさまざまなことにチャレンジして欲しいと思っています。

国際武道大学には、学生達が胸に抱く夢や希望をかなえるための学修活動や体験活動などのさまざまな活動を、よりよい方向に導いてくれる教職員がいます。みなさんが国際武道大学を卒業してから、どのような環境におかれようとも、自ら考え、選択し、活動できるたくましい力を身につけてくれることを期待しています。

国際武道大学は、体育系の単科大学です。一昔前の体育大学は優れた運動能力と学力を併せ持つ、比較的集約された学生達が集う高等教育の場でした。しかし昨今は、さまざまな志向性を持った多様な学生が集う場に変わってきています。

大学の使命は、社会にとって有意な人材を育成することです。大学としての使命を達成するために、社会の要請や学生の変化に合わせて、創立30年の節目の年に、学部・学科の改編とともに教育課程を大幅に変更しました。この新たに編成された教育課程は、一言で言えば、社会との連携を強く意識したものです。教育・学修の場を大学のキャンパスという閉じられた場に限らず、関連性のある社会に広げ、選びながら学び、学びながら選ぶことにより、さまざまな環境に合わせて柔軟に対応できる能力を有する人材を育成することを目指しています。2016年度に完成年度を迎えますが、社会にどのように受け入れられ、評価されるのか、楽しみにしています。

国際武道大学は、松前重義博士が提唱して創立されてから30年を越しました。創立当時、松前重義博士が思い描かれていた未来像を、我々は、果たしてどの程度実現できているのでしょうか。建学訓に託された信条を、もう一度再確認し、教育活動、研究活動、社会貢献活動に取り組んでいかなければならないと考えています。これからも「正義」と「平和」からなる武道精神を探求し続けながら、「武道・スポーツで社会を豊かにする」使命を果たすべく、教育活動、研究活動、社会貢献活動に邁進していきます。

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