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2016/02/04(木)
たった一人のために - 最も参加人数が少ないSFT・・・ -

たった一人のために - 最も参加人数が少ないSFT(SPORT FOR TOMORROW)プログラムであることが武大生の誇り -

1月30日(土)、日本が東京オリンピック・パラリンピックに向けて世界に約束したプログラム=スポーツ・フォー・トゥモロー(100ヶ国以上、1000万人へのスポーツ提供)の一環として本学がボリビア人中学生への空手道稽古体験を提供した。

対象となったボリビア人中学生は、JICAが実施する「日系社会次世代育成研修」で来日しているSumito Inoue 君。彼の来日は2度目。しかし前回は赤ん坊の時で、実質的に今回が初めての来日。

一昨年、本学が日本ボリビア100周年記念事業に協力し、学生と教職員による武道使節団をボリビアに派遣している。実はInoue君は、ラパスで実施した演武会を見に来てくださった約3,000人の方々の1人だった。今でも Inoue 君の携帯電話には、北原亮君(武道学科3年 空手道部主将)が高度4000mを越える空気が薄い現地で行った演武の写真が大切に保存されているという。

Inoue 君が来学できるのは大網のご親戚宅に滞在している1月30日(土)。当日は入試があるため、空手道部の練習は無く、道場が使えるのも実技試験終了後の夕方からであったが、それでも本学はInoue君の受け入れを決めた。
  小雨が降る夕方、空手道部部員全員が集まり、Inoue君と一緒に稽古した。

稽古終了後にInoue君から涙ながらに「日本の道場で稽古するのが、僕の人生の夢でした」と日本語で挨拶があった。

たった一人のために実施した、最も人数を集めないSFTプログラムであったが、そのことが空手道部員の大きな誇りとなった。