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2009/11/27(金)
「スポーツ戦略論II」に朝日新聞東京本社の忠鉢信一氏を特別講師としてお招きしました。

2009年11月17日(火)の「スポーツ戦略論II」に朝日新聞記者・忠鉢信一氏を特別講師としてお招きしました。

忠鉢信一氏は、サッカーの名門・帝京高校から筑波大学体育専門学群に入学、大学卒業後に朝日新聞社に入社し、自らのサッカー経験を生かして、大阪本社運動部、長野支局、欧州総局(ロンドン)などを経て、東京本社編集局スポーツグループに勤務されています。長期の海外取材から帰国後、お忙しい時間をやりくりして、来学していただきました。

ご自身もサッカー選手として、日本ジュニアユース、日本ユースの代表を経験され、さらには、大学時代にはイングランドに渡り、地域リーグでもプレイした経歴をお持ちで、日本サッカー界の一時代を築かれたお一人です。著書には「進化する日本サッカー」(2001年)や、2008年度のミズノスポーツライター賞に輝いた「ケニア!彼らはなぜ速いのか」(2008年)などがあります。

講義では、カタールのサッカーリーグ(カタール・スターズ・リーグ:QSL)、Jリーグの現状、W杯取材の話、2016年の東京オリンピック招致に関わるコペンハーゲンでのIOC総会を取材された話、等スポーツ関係の様々な話題に触れ、新聞やテレビでは報じられない舞台裏の様子についても熱く語っていただきました。

また、自ら走ることが好きで、フルマラソンのレースも何度か経験されている立場から、世界のマラソン界で圧倒的な強さを誇るケニア人の速さの秘密に興味を持ち、単身ケニアに渡って現地取材を行ったことについてもお聞きしました。「ケニヤ!彼らはなぜ速いのか」(文藝春秋)は2008年度のミズノスポーツライター賞受賞作品で、素朴な疑問が世界の科学者を訪ね、ジャマイカやケニアへの現地取材につながったことは、大変興味深いものでした。学生に向けては、物事をさらに掘り下げて探求すること、多角的に捉え考察することの大切さをお話いただきました。