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2008/12/04(木)
「スポーツ戦略論U」に北京オリンピック銅メダリストの
高平慎士氏(富士通陸上競技部)を特別講師としてお招きしました。

2008年12月2日(火)スポーツ戦略論Uの講義に北京オリンピック陸上競技(短距離)日本代表選手の高平慎士氏を特別講師としてお招きしました。

高平氏は、2004年アテネオリンピック、2005年ヘルシンキ、2007年大阪世界陸上競技選手権大会、2008年北京オリンピックの陸上競技の日本代表選手として200m、400mリレーでご活躍されました。北京オリンピックでは、400mリレー(第3走者)で銅メダルを獲得しました。順天堂大学を卒業後、現在は富士通陸上競技部に所属しています。

高平氏から400mリレー銅メダル獲得という日本のオリンピックにおける歴史の1ページを作った瞬間について、日本代表選手たちとのエピソードを交え、ご講演いただきました。

「2007年の大阪世界陸上競技選手権大会から同じメンバー(塚原選手、末續選手、朝原選手)で走ってきて、代表選手の合宿など一緒に過ごすことが長かったこともあり、お互いの信頼関係ができていた。陸上競技は、ほとんどが個人種目の中、リレーはチームスポーツです。リレーで一番重要なポイントがバトンパスですが、メンバーのコミュニケーションが良くとれていた。練習はもちろん、休養日などのプライベートでもすごく仲が良く、バトンパスを失敗する不安、予選落ち等のマイナス要因は考えられなかった。良好な信頼関係があったからこそ、銅メダルを獲得できた。さらに、『朝原選手とリレーを走るのはこれが最後、メダルを取りたい』という思いを胸に、それぞれがその役割を果たした結果です」。また、高平氏は、朝原選手へのバトンパス直後のガッツポーズについて、「朝原選手への自分自身も納得できるしっかりしたバトンパスができた。メダル獲得圏内の順位でバトンを渡せた。朝原選手への気迫のエールを送った」と語ってくれました。

どのような状況においても周囲の人への『感謝』の気持ちを持つこと、そして、何らかの形、方法で、感謝の気持ちを伝えることの大切さを教えていただきました。

「4年後のことは、分かりませんが、自分が走ることによって、人の心を動かすことができる選手になりたい」と、随所にオリンピック銅メダリストとして、一流アスリートとして、一言一言に重みを感じる講演をしていただきました。今後のご活躍を祈念いたします。