国際武道大学
 
2006/11/20(月)
本学卒業生の北湯口純氏が、2006年10月1日に東京・虎ノ門の日本消防会館で行われた転倒予防医学研究会 第3回研究集会において、最も優れた学術研究を行った研究者として「転倒予防大賞 学術部門大賞」を受賞
   本学体育学部(2001年3月)および本学大学院(2003年3月)を卒業し、本学の期限付き助手も務めた北湯口純氏は、今年4月に島根県雲南市が設立した「身体教育医学研究所うんなん」に主任研究員として着任し、旧吉田村のシルバー大学(温水プールでの運動や太極拳などを取り入れた健康づくり活動)で高齢者を対象にした健脚度®測定(10m全力歩行、最大1歩幅、40cm踏台昇降)データが十年間に渡って蓄積されていることを知り、分析を開始。「シルバー大学」における運動開始年齢の違いが移動能力の経年推移に及ぼす影響と題した研究にまとめ、運動開始年齢が移動能力の経年推移に影響しない可能性を示唆した。
   十年以上に渡って、保健、福祉、医療、行政、地域住民が連携して地道に事業を継続してきた「継続努力」と、運動開始年齢に着目し、運動をいつ始めても効果があることを示したことが今回の受賞につながったとのことである。
   転倒予防医学研究会は寝たきりの主要因になる転倒予防に取り組むため、医師、看護師、理学・作業療法士が参加した分野横断的な学術団体。2004年に設立され、転倒防止活動に功績があった研究者や市民団体を顕彰している。
   北湯口氏は、昨年の「中高年者における6ヶ月間の運動介入プログラム終了1年後の体力と筋量との関係について」という研究での日本トレーニング科学会「学会賞」に続く、2年連続の受賞となった。いずれの学術団体も現場での実践を重視する点で共通しており、受賞対象となった両研究も現場での実践活動に基づき、研究成果を現場に還元できる研究である。今後もこうした分野でのますますの活躍を期待している。
※ 健脚度®測定は商標登録されています(商標登録第4752854)。


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